第6話 本気で寝かしつけにかかる幼馴染
//SE:添い寝しつつ、布団の中でもぞもぞ動く
//ボイス位置:左
//演技:添い寝なので、全体のセリフはより距離近めのささやきで言う
【幼馴染】
「……いかがですか? お布団はしっかりかかりましたかなー?
肩までしっかりかけないと肩こりの原因になるそうですからな」
【幼馴染】
「おや、意外そうな顔をされてる?
やー、お主のお顔、なかなかお疲れな模様なので。
あれ? 違う? なら、こっち?」
//演技:耳元で可愛らしくささやく
【幼馴染】
「なんで一緒に寝るのか、でしょ?」
【幼馴染】
「やー、拙もかなりご迷惑をおかけしましたので、そのお詫び。
あ、口調がまた戻っているのは、ひとつの作戦ですぞ」
【幼馴染】
「これは幼馴染の顔を出すと、お主も肩が凝るはずでしょ?
だから、ここぞ! という時にはあの口調にします!」
【幼馴染】
「いわば、必中の最終奥義……みたいな?
そんなの連発したら、お主もしっかり休めないでしょ?」
【幼馴染】
「ほら、ゲームでも毒は少しずつ、すこーしずつ
小出しにしていくほうが効きやすいのは理解できるはず」
【幼馴染】
「そんなわけで、お主をドキドキさせるための作戦なのです。
けど、だからといって――」
//演技:耳元で可愛らしくささやき
【幼馴染】
「出さないわけじゃないから油断しちゃ、めっ、だよ♪」
//演技:距離を置いて、普通に会話
【幼馴染】
「……まあ、これも含めてぜーんぶ拙だと思ってくだされ。
ささ、寝る時はこのオタクモードで寝かすから、
お主も肩ひじ張らずに身を任せて、おねんねしましょーね」
//SE:主人公の頭を優しくなでる
【幼馴染】
「……よしよーし、偉い偉い。
いつも生きていて偉いですぞ~」
【幼馴染】
「さあ、そのままもっとお体を楽にしましょう。
目はつぶったまま、呼吸に意識を置いてくだされー」
【幼馴染】
「吸うのを短くして、吐く時間を長くすれば落ち着くって聞いたからさ。
私の合図に合わせて……呼吸をしてみよっか……」
//演技:「………………」は一緒に吸ったり、吐いたりしながら声を掛ける
【幼馴染】
「吸って…………。吐いて…………。
吸って…………。吐いて…………」
【幼馴染】
「……うん、そのまま……そのまま……。
今度は胸をトントンして……さらにお休みできるように……」
//SE:主人公の胸あたりに手を置き、お休みトントン
//演技:ゆったりした呼吸を交えながら喋る
【幼馴染】
「それじゃあこのリズムで……呼吸してみよっか
はい、吸って…………。吐いて…………。
吸って…………。吐いて…………」
【幼馴染】
「うん……眠くなってきましたな……。
そしたら、次は子守歌……」
【幼馴染】
「キミには、歌うまいねって褒められましたからな。
だからキミだけのための安眠リサイタル」
【幼馴染】
「ゆったりと眠れるよう意識しながら、歌うから」
//演技:耳元で可愛くささやき
【幼馴染】
「私の歌、ちゃーんと聞いて眠ろうね♪」
【幼馴染】
「はーい、ジタバタする子には歌ってあげませんよ。
せっかくの拙の美声が聞こえないですからな。せーの」
【幼馴染】
「――おほん。ゆりかごの上に……びわの実が……ゆれるよ……。
ねんねこ……ねんねこよ……♪」
【幼馴染】
「……声のボリュームは大丈夫かな。大丈夫そうだったら続けるね……」
【幼馴染】
「ゆりかごの歌を……かなりやが歌うよ……ねんね……こ。
ね……んねこ……ねんねこよ……♪」
【幼馴染】
「ん……いいよ。そのまま……そのまま……ゆったりと……寝ようね」
【幼馴染】
「ゆーりかーごのー、つーなーをー木ーねーずーみがー、ゆーするよー。
ねんね……こ、ねんねこ……ねんねこよ……♪」
//演技:歌っている内に自分もうとうとして、うまく歌えなくなる
//演技:口調もオタクではなく、主人公の幼馴染の女の子になる
【幼馴染】
「ゆーりーかーごーの……ゆーめに……きーいろーい月がーかーかるよー
みーんなのうーたがー……とーどくとー……いーい……い……」
【幼馴染】
「ん……いけない……私も限界で……ああ、でもキミが寝るまで……」
【幼馴染】
「ゆーりかーごのー、ゆーめにーきーいーろーいーつーきがー、かーかるよー。
ねーんねーこー……ねーん……ね、こ……ねーねんねーこよー」
【幼馴染】
「……ふわぁ、ごめん……
私も……思ったより疲れたみたい……」
【幼馴染】
「でも、ずっとキミの傍にいる……から……安心、して……ね」
【幼馴染】
「おや……す、み……大好き……だよ……」
//演技: 徐々に寝息を立て、自分も眠ってしまう
【幼馴染】
「………」
//演技:寝息を立てながらフェードアウト
//おしまい
Grow up together ~ヲタク幼馴染が可愛さ限界突破する一日~ 紳源 @shigen57
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