第78話  Dのシステム破壊開始

「Dから地球を奪還する。」みんなも食べながら「おーう。」アビビが大きな声で応答する。 タクがすかさず「アビビ、口にものが入っている時、叫ぶな。行儀が悪いぞ。」僕が言う前にタクが言った。まるで兄?いや母親?のようだ。

ケル星人のアビビの能力は人間の脳内の考えが読めることだ。機械人間Dは2割ほど人間だ。 アビビの力が発揮されるときが来そうだ。

僕は「アビビ、タクの言うことはちゃんと聞くんだぞ。お前には期待している。」

アビビが大きな声で「はい。」また口からものを出した。

ミリが「アビビ・・・」アンも含め女子は、この行為は引く傾向にある。

それはさておき、僕はみんなを見た。  

「みんな、朝食が終わったようだ。ゼリ、おいしかった。ありがとう。」ゼリが配膳ロボットを操作。みんなのテーブルがあっという間にきれいになった。

「さて改めて、地球奪還の作戦を話す。」

みんなの目が光出す。

「今度は大人もみんな全員参加で攻撃する。

まずは監視システム、コントロールルームの破壊だ。たぶん、ゲームより簡単に攻略できるはずだ。監視カメラから出ている電磁波はかなり弱い。1周波のみ。通常は、敵の攻撃に備えて2から3の別の周波数をからめるが、シンプルの1周波数のみ。」

ミリが「どうして?アボレイ星のDって科学力

ないってこと?」

ポップが「ミリ、その逆だよ。アボレイ星の王Dは自信があるんだ。誰も歯向かう敵はないと、鷹をくくっている。自信の表れだ。本気を出せばきっと手強いだろう。しかしアボレイ星の天敵がいないため気が緩んでいる。結局、力がないのと同じことさ。これは他の生命体にも共通する。油断大敵。」

「さすが、ポップその通りだ。我々はそこをつく。だからこそ、ゲームレベルで倒せる。そう言ったんだ。

最終目的はもちろんアボレイ星の王Dの脳内システムの破壊だ。」

「ポップ、アボレイ星の管理システムにハックできるな?」

「バル、当然。これでもバルも知っての通り、ケル星の学校の先生だ。」

ミリが「さすがポップ先生。」

アビビも「ポップ先生、ゲームも強かったしな。」

僕はポップに「お前は学生の時からゲームは僕より強かったよな。頼りにしているぞ。」

「任せなさい。」先生らしい口調で答える。

「アビビ、ミリ、ポップ先生についてハック攻撃を頼む。」

「はい。」

今度はケブン、ケル、ゼリ大人の3人が僕に

「バル、我々は戦闘体制できている。いつでも出撃できるぞ。」

アンもクレア、ギルも準備はできているようで、クレアも戦おうと、うずうずしている。

「みんなありがとう。改めて役割を伝えるぞ。ポップはアボレイ星のメインシステムのハック破壊。アビビ、ミリもさっき言った通りだ。

ケブン、ケル、ゼリは地球への周波数2と3を交互に送ってくれる。そのうち地球上の周波数1がケブン達の発信する2、3の周波数にのまれ、4の周波数を感知できれば地球の管理システムは誤作動を開始やがて制御不能になり、我々の勝ちだ。単純な発信作業だが一番効果がある。頼みます。」

「ゼリが、戦闘で空中戦でもと思っていたが、一番効果的と言われれば、しょうがない。

がんばりますよ。大人、3人。」

ケブン、ケルも任せろの顔だ。

「次にギル、ケブン、アンは僕と直接エンドへ行く。この中であの重力に耐えうるは、君達のようだ。いいかな。」

アンが「もちろん。」

クレアも「もちろん。それに宇宙嵐モンズ星が造ったこの宇宙の裏に造った別宇宙を見てみたいし、興味がある。それにエンドには優秀な科学者達が集まっていると聞いた。戦闘力はもちろんあるけど、これでもオペができる医学者よ。全宇宙の優秀な中に私も入る。」

「クレア、大丈夫か。目的は破壊だぞ。」

クレアは笑いながら「大丈夫よバル」と答える。

アンがクレアの笑いに負けないように「私も月人。全宇宙のどの生命体よりも適応脳内力は高いわ。私もエンドへ行くのはワクワクしてる。」

「ありがとう。アン。」

アンはやっぱり、綺麗でカッコいい。

そして最後に僕はギルを見た。「ギル、僕の右腕頼めるか。エンドの情報が少ない。未知の戦いになる。」

「バル、先が見えない相手と戦うのは慣れっこさ。だって僕らは彗星だからな。」

「そうだ。そうだったな。破壊の彗星。」






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