第58話 満月・発見古代宇宙嵐モンズ星入口

「えっーーーーー!!」暗闇の中、みんなの声が響き渡る。

ギルが「案外近くにあるとは思っていたが予想通り、ここにあるなんて。出来過ぎだ。」

ジルが「ギル、お前は感がいいみたいだな。」

「感じゃないよ。この山に入ってから、バルと同じ電磁波が流れているのを感じていた。長いことバルをケル星ではライバル視して来たからバルの電磁波には敏感なだけだ。それにポップも広い地球上でここに落ちてくるのは何かの電磁波に引かれた?って単に思っただけさ。」

ジルが偉そうに「そうか。そうか。良いことだ。ライバル、あるいは敵を知り尽くし、いつでも戦闘体勢をとれる状態で日々、生きて来たってことだな。それにポップの落下に関しても分析しているとはギルお前はさすがだ。」

ギルが少し照れたような怒った顔で「バルを敵だと思ってない。ライバルだ。しかしジル僕の分析力を褒めてくれてありがとう。素直に嬉しいよ。」イケメンのギルの顔が少し子供に見える。

「そうか。そうか。案外素直だなギル。」

また偉そうに腕組みしてジルが納得する。なぜか横のいるエルダも同じポーズだ。

それを見て僕は??

ワカが「展開がマンガみたい。でもここに入口があるんでしょう?私、行きたい。」

ハルトも「そうだな。僕はまた、ギラル星に行った時のように時空空間移動するのかと覚悟してたけど。こんな近くなら体力の消耗も心配ない。ここでよかった。」

クレアもポップも近くでよかったと言わずとも顔にかいてある。

月人のルナとアンもほっとしている。

ルナの生命体としてのエネルギーがまた少なくなってきているようだ。ジルが感じとる。

僕はみんなに「古代宇宙嵐モンズ星に行きたいものは2か月後にと言ったが、今、ここにいる全員行くって事でいいのか?」

「バル、いいに決まってる。」タクの声。

「私も」「僕も」ミリもアビビも声を上げる。

「みんなで行くか。いいだろう、ジル。」

「もちろん、歓迎さ。この宇宙のはじまりの星を見てほしい。ここにいる多種多様の星の友よ。宇宙人達よ。ようこそ、我が星へ。」

僕は「ちょっと待ったジル。忘れてる。ベルシアにいる、ケブンにゼリさん、それにケル星に戻った妖星ケルにバム達に連絡したほうがいいと思うよ。行くなら、みんなで僕は行きたい。みんなはどうかな?」

ワカが「学校の遠足じゃないけど、みんなと行きたい。それに楽しいそう。それに、ジル、そこは安全な所なんでしょ?」

「もちろんだ、それは僕が保証する。何せ、僕が僕のために造った星だからさ。」また偉そうに腕組みをしている。エルダは・・・「完了。」

僕はエルダに「エルダ、何が完了したんだ?」ベルシアのケブン達、妖星ケルに娘のバムに連絡を入れた。」

「さすが、やることが早いなエルダ。」

「電磁波通信。やることが早いのが俺様、エルダ様の得意分野だ。」

「そうか。それで?」

エルダが「みんな、聞いてくれ。ベルシアのケブンは地球で待機。同じくゼリもだ。ゼリからはハルトに伝言だ。電磁波ボートを出す。見てくれ。

「ハルト、古代宇宙嵐モンズ星はすべてのはじまりの星よ。進化の過程を見てきなさい。そしてそこにいる若者たちも同じよ。その星をよくみてすべて自分の糧にしなさてきなさい。あ、それから私はケブンとラブです。ハルト、

君も早く告白しなさい。特に地球人の時間は短い。時間を無駄にしないように。じゃ。」

ハルトが赤い顔をして画面のゼリさんに「ゼリさんー!」叫んだ。

画像は「プシュッ」と光って消えた。と同時に「わかったよゼリさん。」小さくつぶやくハルトの声が聞こえた。

エルダが仕切り「と、言うことでケブン、ゼリは地球に待機。それに...」言いかけた時に強い光と電磁波と風が「バム!」みんなが叫ぶ。バムが到着。

バムが「私も行くわ。みんなと一緒にに見てみたいの古代宇宙嵐モンズ星を。それから、父の妖星ケルはこの宇宙の監視があるからってケル星で待機よ。みんなにヨロシクって伝言です。

それから久しぶりに1人で彗星で飛んできたんだけど、見て上を。星が輝いる。とても見れよ。」

ルナが「とても綺麗ね。それに今日は満月。夜空が綺麗すぎる。」

みんなも夜空を見上げ星の輝きに魅入られている。時が止まっているようだ。

「綺麗だ。」僕はつぶやき、アンを見た。

故郷の月を愛おしそうに見ている。横顔が青い月光に照らされ透き通るように美しい。

引き込まれてそうだ。

「ポコン。」ジルのげんこつ。「痛い。」現実に戻る。

静けさを消すように偉そうにジルが話しだす。「そうか。そうか。みんな星は綺麗だろう。

やるべきことをやっている。だから輝いている。それだけだ。素晴らし!」

僕はなぜか、ジルの頭を「ポコン。」した。

「それで、ジル入口の場所はこの山のてっぺんか?」

「そうだ、その前にタク、お前に聞きたいことがある。お前は私達と同じ宇宙嵐モンズ星人だ。」

「えっ?」僕は耳を疑った。「一番地球人らしいタクが?」

「入口の番人だ。」

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