第52話  破壊・共存・宇宙嵐モンズ人

パーティは盛り上がりみんな楽しんでいた。

僕は声を上げた。

「みんな聞いてくれ。これから僕は、表宇宙のラコーニに会いに行く。ハルト地球人代表、ケル星人のギル、若手アビビ、ルナ月人代表で、一緒に来て欲しい。」

4人共、「おーう!」「任せろ。」戦いモードだ。

アンが声を上げる。「ルナの代わりに月人代表は私が行くわ。」

僕は「アン、気持ちは分かるが、戦闘経験はルナが上だ。気持ちだけは受け取る。ルナ、アンの分まで頼む。」

「私は一度裏切った身よ。信じていいの?」

「いいに決まってる。」

クレアが「バル、戦いになったらどうするの。」

「大丈夫だ。」

ケブンが「大人の出番はないのか。バル。」

「いいえあります。これから表宇宙の太陽をこちらの裏宇宙と共有する様に説得します。そうなった場合には太陽を中心に左右別次元が存在する様になります。その線引きの際、プラスとマイナスの電磁波が走ります。その衝撃は地球の座標78N34Wが反転するほどの電磁波が走ると思われます。その激しい電磁波からみんなを守って欲しいのです。」

「分かった。こちらの裏宇宙は任された。心配するな。」

「ありがとうございます。」

ワカが心配そうに「バル、大丈夫?」

ワカに心配されると僕はつい甘えてしまいそうになる。地球にいた、小さい頃の僕に戻ってしまう。しかし、もうあの頃の弱い僕ではない。「ありがとうワカ。大丈夫だ。ハルトがいる。」

にっこり丸い笑顔で「そうね。」

ハルトとの方を向いて

「地球人代表ハルト、がんばれ。」

ハルトも「おう!ワカ任せろ。3人幼馴染だろう。」「そうね。頼んだわよ。」

僕はカブトムシの姿のジル、ウサギの姿のエルダに「もちろん君達にも来てほしい。頼む。」

僕ら時空を超えるため暗い時空の狭間を超えた。

時空エネルギーを使うのはかなりエネルギーを消耗する。

移動中ジルが「バル、君にもこのエネルギーを使える様になって欲しい。」

いつもはふざけたジルの声が真面目だ。しかしまたいつもの様にブーンと僕の周りをカブトムシの姿で飛ぶ。

「ジル、大丈夫だ。時空空間エネルギーは、既に習得している。僕は以外と頭がいいんだ。」

ウサギのエルダが「バル、ひとつ言っておく。ラコーニを侮ってはいけない。特にラコーニの付き人黒服の爺やは、その昔、裏宇宙で名を轟かせた宇宙海賊のキャプテン、K。私がブラックホールダーク部隊に引き抜いたキレものだ。ラコーニの素性、宇宙嵐モンズ星の王位継承者の1人だと分かってからは、ラコーニにKは持てる知識、戦闘力、処世術全てを教え込んだ。ラコーニはラコーニでありながら、Kが望む全宇宙支配を目論むハイエナだ。バル、見かけに騙されるな。」

「分かった。」

僕は、みんなを見た時空空間移動でカラダに負担がかかっているようだ。

特に地球人のハルトには負担が大きい。

「ハルト大丈夫か?」

「大丈夫だ。」

「ハルト、無理をいったようですまない。

表宇宙には、この交渉の場に地球人を代表してどうしても、ハルトに参加して欲しかったんだ。この交渉が上手くいくと僕は地球から離れる。本来いるべき僕の星に戻るつもりだ。

僕が去った後の地球を頼みたい。ワカやタク達を地球を守って欲しい。」

ハルトが「分かってるよバル。」小さい時から変わらない頼もしい友人だ。

ギル、アビビ、ルナがまわり集まる。

ギルが「任せろ。ケル星は大丈夫だ。」

ルナも「月人はアンも含め、私が守るわ。」

「よかった。これから生命体に大切な太陽の交渉にあたる。成功すれば全宇宙に明かりが。

僕はこう見えて平和主義なんだよ。争いは好まない。」

ジルとエルダが人型に変身する。

「みんな、もうすぐ表宇宙に到着だ。」

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