第47話 次の50億年の未来
僕の「えっ?」
僕と弟のラコーニが後継者?ジルは実体があるのに地球人的に言えば死んでいる。消滅している。存在していないってどういうことだ脳内が混乱する。
「えっーーーーー!」
ジルが「もう一人の私。ブラックホールダーク部隊エルダとはこの50億年間ずっと、この表の宇宙と裏の宇宙の支配権で争ってきた。
しかし、無から造った両宇宙は時間とともに広がり、何もせずとも発展し、勝手に生命体も星々も生まれていった。
我ら2人の手の中から想像できない速さでな。
しかし、この両宇宙には秩序が必要だ。
50億年長い時間過ぎて、広がりすぎた宇宙人たちは最初の始まりを忘れてしまう。
そう、ならないためにケル星が彗星となり全宇宙を飛び回り監視、報告。自滅の星があれば、俺様、最近はエルダが消滅させていた。
自滅の星は始まりを見失なっている。その点において我々は妥協しない。そうだよな、エルダ。」
「そうだ。ただし50億年もの時間はさすがの俺様たちにも長い時間だ。無から生まれたが、限界がある。後継者を探していた。」
僕は「じゃあ、2人とも戦闘は本気ではなかった?ってこと?」
ジルが「バル、そしてみんな悪かったその通りだ。俺様もエルダもここ1億年は本気で戦闘はしていない。」
僕は「だからか、二人が本気ではなく、戦闘を楽しんでいるような、違和感を感じていた。このことか。」
「なんだ、バルにはバレていたか。」
エルダが「そうだバルの言う通りだ。本気でなかった。以前は表の宇宙の支配者になりたくて、ジルの消滅を狙って戦闘を繰り返してきた。しかし50億年経って、気づいた。そんなことは、どうでもいいと。主観さえ置き換えれば”それが”本物になる。それただ。俺様は、
裏宇宙ブラックホールダーク部隊だ。しかしこれを表だと思えば表だ。それにブラックホールの中には俺様が造った星たちがこちらの表宇宙のように広がっている。」
「戦闘全面停止!後継者は見つかった。バル!ラコーニ!」
「Wooooo!!」感嘆の声は戦闘地上に広がった。
ゼリさんが「バル、何、ボーっとしているんだ。受け入れろ。」
ケブンも「そうだ、ゼリの言う通り。ジル殿、後継者が見つかってよかったですね。」
「そうだな。」
ケルが「だがジル殿、あなた方の後継者の戦闘に巻き込まれて、危うく娘、バムは命を落とすところだった。そのことは、納得できません。」
「すまなかった、ケル。バムを巻き込んでしまい。悪いのはすべてこのエルダだ。彼をこらしめてくれ。」
エルダは「ジル、それは卑怯だ。僕だけ悪者じゃないか。ただでさえ、この50億年、もう1人の影の存在。ブラックホールダーク部隊として別次元で生存して来たのに。ジルひどいぞ。」
「すまない。だがエルダ、考えようによっては君の世界が表で僕のこちら側が裏の世界。影の世界ともいえる。自分を影と位置づけるのはエルダ、お前自身の心の弱さ。自身のなさだ。俺様、ジルのせいにするな。」
僕はこの二人の会話に割って入った。「ジル、君の言う通りだ。2人しかいなければ、表か裏しかない。思うのは自由だ。表表でも裏裏でもいい。そうだろう。ジル、エルダ。」
ジルがポンっとネズミの姿に変身した。「そうだな、バルの言う通りだ。脳内思考で世界は変わる。」
ポン、急にエルダも変身、こちらはウサギである。耳が長いかなりモフモフだ。かなり可愛い。ワカがいれば一番にウサギのエルダに抱きつきそうだ。
エルダが「この姿の方が楽だ。」ウサギの姿でぴょんぴょん跳ねる。
ジルが「そうだな。」
その時だった凄まじエネルギーの光線が、
ジルとエルダを撃ち抜く。
ラコーニが宙に浮き不敵な笑みを浮かべる。
一瞬にして光線の中に2人は消滅した。
「ジルにエルダは消滅した。全宇宙は俺様のものだ。ハハハハーー」声が響く。
「ラコーニ!貴様Woooooーーー!」
僕の声もラコーニの声を覆うよう響き渡る。
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