第41話 消えた地球人3人
「この電磁波は、敵のものだ。ブラックホールダーク部隊の時空空間基地だ。」
ジルが叫んだが遅かった。地上絵の線が「ビリビリビリ」と電磁波の音を残して
ワカ、タク、ハルトは時空空間にのみこまれていった。
一瞬の出来事だった。
「ワカー!!」大声僕は叫んだ。
ミリがダッシュで電磁波の音の線を追ったが、何もない。
「ワカ姉さんー!」
ゼリが「ジル、何が起きたんだ。説明して。」
ケブンが「よく見ろ。ジル殿が言うように電磁波の周波が違う。」
ケルも「そうだな、ゼロマイナス周波だ。ブラックホールダーク部隊のものだ。しかし、どうしてここに?」
ルナ姫も治癒中の「ハルト...」
僕は苛立ちカラダから青い電磁波がショートしている。戦闘体勢だ。「ジル、説明してくれ。早く。早くワカ達を助けに行かなければ。道を道を教えてくれ。ジル!」
「苛立つな、バル。気持ちはわかる。落ち着け。ブラックホールダーク部隊の時空空間に消えたからと言って、彼らがすぐ死ぬわけではない。大丈夫だ。」
「どうして、そう言い切れる。」
「バル、前にも言ったがこの宇宙は私が造った。この地球もだ。どの星のどの生命体も生死はもちろん存在エネルギー、居場所迄、把握できる。」
ギルが「この宇宙には何万もの星、生命体があります。創造主でもすべて把握するのは不可能かと思いますが。」
「僕もそう、思う。」
アビビが「なんでもいいから、タクを助けて。ジルお願い。」
ミリも横で泣いている。アンが慰めている。
みんなの視線がジルに集まる。「3人が無事なのは確かだ。そのことは後で話す。まずは、ブラックホールダーク部隊について少し、話す。50億年前に古代宇宙嵐モンズ星は無の中から生まれた。私は一人存在していた。時間をかけこの宇宙を造りだした。最初にこの地球を次に月をそして宇宙全土を監視するための彗星の星。ケル星を造りだした。この話は以前に一度した。そしてこの宇宙は一方向に時間の流れとともに膨張。あとは新しい星、新しい生命体が私の手をかけることもなく造り出されていった。ほぼ今の形に宇宙が形成した時、私はこの手で一部の時空空間をわざと破壊した。完全なる形を壊した。」
バムが「どうして完成したものをわざと壊したの?」僕も理由が気になった。
「完全なる完成は終わりを意味する。」
ミリが「よくわからない。わかりやすく説明してください。」
「そうだな、例えば鳥の絵を描いたとする。羽を描いてくちばしを書いて足を書いて目を書かなかったとする。するとその絵は完成せずに、目は次回、今じゃなく、次回、次のその時まで未完成だ。」
「当たり前じゃない。」
「ここで重要なのが、”次のその時までの時間だ。”この時間を持つことになる。時間を所有することになる。時間は自分で作るものだ。完成してしまったら終わりだ。時間を造らなくていい。逆を言うと時間が無い。難しそうだな。もっと簡単に言うと”未完成には無限の可能性と時間が宿る。”だからこの宇宙の生命体の中には建物を造ってわざと一部を壊してみたりするものたちがいる。彼らは無限の可能性と時間を手に入れるため、そうしている。多分、この地球にもその名残りがあると思うが。
そして私が破壊した未完成部分。これがブラックホールダーク部隊だ。」
「えーっ!」みんな、驚いた。ジルは自分で自分の敵を作ったようなものだ。
ジルは、「3人を巻き込んでしまったのことは申し訳ない。もちろんこれから、追跡救助に向かう。」
僕は「でもワカ達が、今どこにいるのかわかるの、ジル。」
「さっき言っただろう。僕はこの宇宙の創造主」
そういってジルは人間型に変身「これが僕の本当の姿さ。」とジルのカラダが開き、
カラダは機械。頭部に膨大なデーター。
「ジル、お前は?」
驚く、みんなや僕に「無から生まれたとは思えないだろう?」へらっと笑うジルはいつものジルだ。
「さあ、3人を救いに行くぞ。」
新規登録で充実の読書を
- マイページ
- 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
- 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
- フォローしたユーザーの活動を追える
- 通知
- 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
- 閲覧履歴
- 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
アカウントをお持ちの方はログイン
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます