第38話 地球へ帰還・古代モンズ星入口
僕らは地球へ帰還。要塞ベルシアに着陸。
ケブン、ゼリが広場で待っていた。
「お疲れ様です。ジル殿。」
「みんなもお疲れ様。」ゼリが水を持ってきた。「飲んで。」
「あー、おいしい。生き返る。」
ケブンが「久しぶりだ、ケル。」
「あー、久しぶりだケブン。」この二人は実は良い友であり、ライバルだった。
少々図々しいゼリが「ケル、よく止まったわね。まっすぐしか進めない頭の固いあなたが。私は、誰も妖星ケルを止めれないとあきらめていたのに。」
「相変わらず、口の悪い女だ、ゼリ。だから俺に振られたんだ。」
ゼリが「あら、ケル言ってくれるわね。私は初めからケブン狙いだったの。あなたこそ、相変わらず、プライドの高いこと。」
「ハハハハハ。」
ケブンが「仲がいいな。」ゼリが「全力でないから。ない。ない。」
僕たち子供は少しあっけにとられていた、が。
「止めたのは、ジル殿だ。宇宙嵐モンズの王、ジル殿だ。ダーク部隊に撃たれ死んだ娘バムを生き返らせてくれた。目が覚めたのさ。なさけないがどうやら、ブラックホールのダーク部隊にだまされていたようだ。悪は宇宙嵐モンズだと。」
ケブンが「目が覚めたらそれで十分だ。よかったじゃいかケル。」
ゼリが「昔からケル、あなたは真面目すぎるのよ。」
僕はジルをチラリと見た。ジルには3人の話は入っていないようだ。ジルの顔がいつもと違って少し焦っている。
「可愛いネズミのジルさん。」僕はふざけて呼んだ。えっ?僕の声も聞こえていないようだ。
「ジル大丈夫か?」僕はジルの肩をゆすった。
「はあ?」ジルが「こつん。」僕の頭をたたく。「バルのばかもの。ブラックホールダーク部隊の電波をキャッチしていたところだった。途切れた。バル。お前のせいだ。」
「ブラックホールダーク部隊がどうかしましたか?」ケブンが聞く。
「あー、こちらに向かってきているようだ。かなり大きな艦隊を組んでいる。全面戦闘の構えだ。ここに、古代宇宙嵐モンズへの時空空間の入口があることがバレたからな。」
ケルが「聞きたかったですがジル殿はなぜ古代宇宙嵐モンズへ行きたいのですか。」
「始まりがあれば終わりがある。それだけだ。」
僕は話に割って入った「ジル、入口から出てきたんだろう、この世界に。」
「そうだ。50億年前にな。」
「覚えていないのか?ポンコツ。」
「こつん。」ジルのげんこつ。
「いたいぞ。乱暴だな。ポンコツネズミ」
「それより、ジル、敵が来るんだろ。ダーク部隊が。勝てる勝算はあるにか。」
「あるさ、これだけの戦士がいる。負ける気はしない。」
ポップがアビビや地球人の生徒組を連れて帰ってきた。
「妖星ケルがいるってことは。地球は消滅しないってことだよね。クレア、みんなよく頑張ったな。」
さすが先生だ、先にねぎらいの言葉がでるなんて。僕も見習いところだ。
ギルが聞く「ポップ、水の場所見つかった?」
「アマゾン川の上流が怪しい。」
「アマゾンか。」
空からルナ姫、アンが着陸。
「アン。」僕は駆け寄る。「元気だった?」
ジルが脳内侵入する。『バル、今は私情は持ち込むな。』口調がキツイ。
『ジル、状況が迫って来ているってことか。ダーク部隊が来るのに時間が無いのか。』
「そうだ。」ジルが口に出す。
ジルが「ルナ姫、交渉は成功したようだな。」
「はい。それと途中飛行中、日本の琵琶湖周辺で奇妙な電磁波を感じました。」
ジルが「琵琶湖か。」
「まずは入口を彼らより早く見つけなくはいけない。
2地点、全員でチェックに行くぞ。まずはアマゾンだ。私は先に瞬間移動で行く。電磁波の線を残す。あとの者はその線を追ってきてほしい。ポップ、ワカ、ハルト、タクは地球人だ。無理のない時間移動で連れてきてほしい。」
「わかりました。」
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