第33話 妖星ケルの秘密

「妖星ケルは巨大なエネルギー量だ。この地球も一瞬で宇宙の塵となる。」

ポップが発言。

「ポップ先生よりも強いの?」ミリが先生ポップに聞く。

「そうだな。私の力の1万倍は強い。」

即答「それ、ダメじゃん。」

ワカも「それだと戦う前に終わってるって感じ。」

タクが「でもこっちには、ジルもバルも最強宇宙嵐モンズの王、宇宙創設者がいるし、僕らの勝ちでしょう。」

ギルも「そうだな。認めたくはないが、こちらのほうが強い。」

僕はギルの生命エネルギーがかなり弱っているのに気づく。

小さな声で「ジル、ギルは大丈夫か?」

「メインエネルギーの心臓部分を横のケル星人バムに取り替えられている。よく見るんだバムのアルファα電磁波の波が全てギルに向かっている。」

僕は視覚のコントロールで電磁波のみを見た。

確かに紫色の細い線の電磁波がギルに向かっている。」

ジルが「実際のエネルギーはバムに流れているが、本来の持ち主のカラダを求めてみえないα電磁波は本来のあるべきカラダへエネルギーを送り続ける。」

僕は、ジルの話が終わるや否やカラダが勝手に

バムの目の前に瞬間移動。

バムの女子の胸ぐらを掴んでいた。

クレアが僕を止める。「バル止めて。」

僕にクレアの声は聞こえない。

殴りそうに手を上げった瞬間。僕の拳はギルに握られた。

「やめろバル、僕は大丈夫だ。」

僕は必死で「そんなわけないだろうギル。」

僕は向きを変えバムに「お前は何をしたんだ。僕の友達に心臓部に手を出すとは。分かっているのか。」

バルは不敵な笑みを浮かべる。

「あら、お友達ごっこ。ギル、君にもこんな友達がいるなんて、羨ましいわ。なんてわけないでしょう。バル、君みたいな偽善者が私は一番嫌いよ。」

僕は地球人の様に頭に血が上る。冷静な僕だが、この女、バムは気に入らない。

「なんだと。この場で僕の手で心臓部をもぎ取り返すこともできるんだぞ。ギルに返せ。」

バムは更に大声で叫ぶ。

「バル、君が今、友達思いの偽善者ぶっても無駄よ。ギルは君に失望。君のことどう?思っ いるのか?友達で同じ仲間?違う。自分の星を造った支配者。私だったら無理。友達が自分と違う次元の自分の支配者なんて。怒りと憎しみの感情が止められない。ねえ、そうでしょう、ギル?」

ワカが間に入る。

「バム何をバカなこと勝手に言ってるの。バルはバルよ。私の保育園からの幼なじみのバル。

宇宙の支配者?宇宙嵐モンズの次期王?そんなの私には関係ない。興味もない。ギル、君もそうでしょう。バルの立場にやきもちやいただけでしょう!それにこのバルが立場が変わったからといって態度を変えると思う?

バルはそんなに器用じゃない。もう少し賢くて自己主張ができるタイプだったら、もう少し偉そうにしているし、友達にはなっていない。

地球でもギルのケル星でのバルはバル。変わらないと思うけど。」

ハルトが「そうだ。ワカの言う通り。保育園の時から僕はバルを見てきた。バルはバルさ。それに保育園の時からボクがバルを力で守って来た。ワカは口でね。バルを守って来た僕らの方が偉い?ってこと・だよね。」

ワカが「ハルト、その通り!ハルト、賢くなってね。ギル、君もそう思わない?」

「そうだな。バルはバルだ。

すまないバル。僕はどうかしていたようだ。

投げやりになっていたところバムにつけ込まれたようだ。」

僕はバムの方を向いて「さあ、返してもらおうか、ギルの心臓部を」

ギルが僕の手を止めた「バル、いいんだ。バムも彼女は口は悪いが、たぶん、たぶん事情がありそうだ。バル僕の能力を覚えているか?相手の闇の電磁波がわかる能力。僕は占い師でもないのに皆んなのお悩み相談受付大変だったこと。それになぜか女子ばかり。イケメンすぎるのも苦労するよ。」

銀色髪をかきあげ、いつものイケメンのギルはさらりと言い放った。

僕は思い出した、ギルの能力を。バムに何か?あるのか?太々し彼女を助けたくはないが。

「バム、お前の話を聞く前にギルの心臓部はもどしてもらう。」

バムは観念したようで「お好きなように。」

僕はジルを見た。

ジルは「仕方ないな。」

ジルのカラダから巨大なエネルギーが。

言葉と同時に閃光が光、ギルの心臓部は戻り。バムには新たな心臓部がジルの手により造られた。

僕はこの命のやり取りを、神の領域の力を目の前でジルがやり遂げた。”この力。”

僕は内なるカラダが震えた。

妖星ケブンが「ジル殿、その者は罪びと。生かさなくてもよいのでは。」

ジルが「ケブン、そうも言ってられない。バムは妖星の・・・バム自分で話せ。」

新しい心臓部で息を吹き返した

バムが「この地球を消滅させるため向かってきている妖星ケルは、認めたくないが

私の父だ。」



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