第16話 とりあえずカブトムシ

僕は「とりあえず、みんな驚いて、混乱していると思う。何をすべきかを考えないといけない。でも、僕は今は、カブトムシを捕まえたい。」

みんな「えっーーーー!」クレアが「今、そんな時間ないでしょう。バル、どうか、してしまったの?」ポップも呆れて顔。地球人のハルトでさえ「バル、今、カブトムシは、ない。ない。」混乱していたワカも「バル、今、カブトムシは、ないよね。」ジルは少し離れたところから涼しい顔をして僕を、僕らを見ている。なんとなく空気感が変わった。地球人も宇宙人、知的生命体は、特殊能力は別として思考回路は、だいたい同じだ。”とてつもない困難が目の前にある時、多くの人は本質を見失う。そんな時、全く関係ないことを頭で考えるのではなくて、カラダ、身体を動かすと、驚くほど思考回路はクリアになり良い考えが浮かぶ。それは、異なるバックグランドの人たちを容易に1つにさせることもできる。もちろん100%ではないが。“たぶん僕が地球人として17年この星、地球で感じたことだ。僕はもう一度ダメもとで「せっかくだからカブトムシ捕まえない?やっぱりだめかな?」

ワカが「バル、しょうがないな、じゃ、とりあえず、みんなカブトムシ捕まえる?」

タクも「そうだな。せっかくだし、みんな捕まえるぞ。」「おー!」みんな暗がりにの中へジーッと目を凝らし木を見る。ゴソゴソ。「いたーー!」アンが大きな声を出す。ギルが駆けつける。ギルがアンの網からカブトムシを取って虫かごへ。「やったー。」タクが「よし、僕は手で捕まえたよ。」自慢げにみんなに見せつける。ポップもはじめて見るカブトムシ虫に苦戦している。が「やったー!僕もタクみたいに手でとれた!」そう言ってポップは、スライムの姿からタクによく似た人間型に変身していた。僕はうれしそうにカブトムシを眺めているポップに

「ポップ、変身したんだ。まるでタクと兄弟のようだ。」

ポップが「このなかでタクが一番、カブトムシを捕まえる能力が高そうだったからね。タクに姿を寄せたんだ。」今度はハルトが「いたー。2匹同時だ。」クレアが駆けつける。「ハルトとすごい。狩の名人ね。」クレアの褒められて、まんざらでもない顔の嬉しそうなハルトが見えた。ワカが僕を呼ぶ。「バル来て、来て。ほら私がとったカブトムシ大きくて、すごいでしょう。」「そうだね。大きくて強そうなカブトムシだ。」ワカがにっこり笑顔で「バル、小さいころからカブトムシ大好きだったよね。この大きなカブトムシは、はい。バルにあげるね。」「ありがとう。」無意識に僕は無意識のうちに笑顔になっていた。好きなものにはかなわない。それに、みんなとても楽しんでいるようだ。良かった。僕の脳内にジルの声『みんな、楽しそうだ。うまくお互いの警戒心も溶けたようだ。バル、やったな。そろそろ本題にはいっても良い時間だ。』『ジル、そうだな。そうするよ。僕らには果たさなくてはいけない使命がある。ジルそうだろう。』僕はみんなに声をかける。「みんな。聞いてほしいことだある。こっちに来てくれないか。」カブトムシとりに夢中だったみんなの手が止まる。みんな静かに僕の周りの集まって来てくれた。


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