第7話 クレア地球の高校生になる
「クレア!」ギルが声を上げた。まわりの女子達も「ギルの彼女なの?」悲鳴が上がる。
ギルは「僕の姉なんだ。夏休みの間だけ遊びに来ているんだ。」以外とギルは頭の回転が早い。「そうなんだ。でもお姉さんすごく綺麗。ギル君以上だよね。」「そうそう。」ギルがクレアに合図する。女子達が頷く。クレアも褒められて嬉しそうだ。ワカが「私は、ワカよ。
そこの、ふつーうぽい、男子バルの幼なじみなの宜しく。」クレアはギルと同じ銀色の輝くショートの髪とブルーの大きな瞳でワカに迫る。何事にも動じないワカが緊張している。僕は、すかさず、「ワカ、どうした?クレアに恋でもしたのか?」「そうかもしれない。」他の女子達から同じような悲鳴が上がる。「私も。」「私も、クレアめちゃくちゃ綺麗。吸い込まれそう。きゃー。かっこ良すぎる。」いつもの女子達の声がカフェに響く。クレアがこっそりワカに耳打ちする「あなたは私のライバルね。」ワカが「?」クレアは、僕のテーブルに来て「バル、元気だった?私がいなくて寂しくてなかった?」僕は、みんなも「えーっ!」また悲鳴が上がる。ワカは、目が止まっていて固まっている。ギルがまた気転を効かせて、「僕ら幼なじみだから、そうそう、クレアはバルのママ的存在だし。そうだよな、クレア。」
「そうね。」ギルがクレアにまた合図する。僕は立ち上がり、ギルの気転は、ありがたいと思ったが、「僕にとってのママ的存在は、ワカだ。クレアじゃない。」キッパリ言い切ってしまった。まわりが静まりみんな固まった
特にクレアが大きくショックで固まっている。前のケル星での記憶がないが、たぶん間違えはない。ワカが、僕のママ的存在に間違えない。僕は空気を読まない。読むつもりもない。僕は僕だ。考えを変えるつもりはない。「ズッキン」軽い電磁波が走る。アンが、あの大人しいアンが豹変する。「バル、あなたは、さっき私のかき氷を食べたでしょう。あなたは私のものよ。」「えーっーーーー!」うれしいが、極端な告白に返す言葉がない。気転の効くギルでさえ、固まっている。僕の脳内は“立ち去るべき”この状況から“逃げるべき”の表示が点滅。
ギルに脳内会話で『逃げるぞ。』僕らは走った。あとからクレアも追いかけて来ている。
脳内にクレアの声『どこに行くの?』
ギルが『バルの家だ。とりあえず状況を整えてたい。バル、君の家はどこだ。もうすぐだ。』
僕はとりあえず地球人のように全力で走った。
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