鮎の群れ

@ashika9999

鮎の群れ・人間の群れ

家族の群れ。

学校の群れ。

組織の群れ。

川に泳ぐ鮎の群れ。

個人から群れが生まれ、群れから一つの集合体になる。

群れようとする鮎と群れようとしない鮎の違いは、湖か海で育つかだ。

湖で育つ「湖産鮎」は、群れにならず縄張り意識が強く遡上して産卵する。

海で育つ「海産鮎」は、群れになり回遊し河川を遡上して産卵する。

人間はどうだろう?

都心部にいる「都会産」は、縄張り意識が強く群れにならず産出する。

田舎にいる「田舎産」は、群れになり産出する。

どちらも同じ人間だが、近年その産出がもとに戻ろうとし遡上して産卵している。

近年、鮎も人も湖産と海産の時期の雑種ができているのだ。

昔は、まったくもって違った。

その理由は、気候変動であるがよくよくみると原点回帰である。

もともとは、湖も海も川も関係なかった。

いままさにそれが起きようとしているのだ。

都会産は、元々田舎であった。それが産業革命で都会になった。

それが壊れかけいままた田舎産に戻っている。いわゆるUターン。

群れない都会産は、田舎の都会産との雑種になってきているのだ。

湖産の鮎は湖から海にはいけず、死んでしまう。

いままさに、個人からの群れが見直されている。

新たなつながりができているのだ。

今まで通りの人間関係は壊れ、新たな創造がなされている。

代表例が、ワクチンであろう。

ビフォーコロナ、アフターコロナとも呼ばれあきらかに人々の思想が極端に各々別れたであろう。

合わない考え方の人とは徹底して合わない。

どちらが善悪ではなく、ただただ合わないのである。

群れる生態系が大きく変わったのであろう。

そのうち、同じ人間なのに鮎のように川と海で全く違う生態系になっていくことだろう。

群れようが、群れなかろうが鮎は、ただいまを生きることをしているだけにすぎない。

群れようが群れなかろうが、どこまでいっても一つの集合体にすぎない。

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