第27話
「ワールドカップ、とはなんですか……?」
「その名のとおりだよ。君、まさかダンジョンワールドカップを知らないのか!?」
なんだよそれ。サッカーとかさ? ラグビーとかさ? そういうのなら分かるよ? ……いやまぁ最近あれは魔法のせいでうまくできなくなってきてるみたいだけど。
けど、ダンジョンワールドカップってなに? 殺し合いでもするの? 嫌だよそんなの……
「はい、知りません」
「そうなのか……。まぁ、サッカーとかと同じようなものだと思ってくれたらいい。要するに国同士の対抗戦だ。二人一組のペアで出てもらうことになる」
うんうん、いやまぁそれはわかりますよ? ぜいぞうさん、いや並び替えて増税さん。
「そして、ボス階層にはCランクのモンスターが出てくるらしいんだ。だから今まで日本は各国に遅れを取っていたのだがな――」
なんですか!? まさか……俺?
「君、レン君が出てきてくれたじゃないか! これで優勝も狙える!」
まじかぁ……俺、殺し合いしないといけないの……? いやですよ? そんなの。
「出てくれるか!? そんな、殺し合いにはなるまい。せいぜい攻略中の事故で何人かが死ぬのが常だ。それに、これに優勝すれば多大な国益がもたらさせる。頼む、レン君!」
あぁ!! 出たいよ!! でれるなら!! けど! 殺しあい――じゃなかった。人が死ぬかもしれないやつに出場するなんて嫌だぁ!!
しかも、俺のペア誰になるの? 俺まだこの業界で名前が売れ始めて少ししか経ってないから、せいぜい知ってるのは雫さん――いや、レイアさんくらい。
「いや――だと言ったらどうしますか」
「うん? 私は国益のためなら何でもするんだよ。つまりそういうことさ」
ヒィィ!! だめだこれは。断れる雰囲気ではない!!
「わかりました!! 出場します!!」
「そうかそうか!! よくぞ言ってくれたな! じゃあ、君のペアは霜月星斗君だ。頑張ってくれ。――あ、1週間後開幕だからな」
「了解です!」
そうかそうか、1週間後か……
ファッ!? 1週間後!? しかもペアがあの! あの霜月星斗さん!?
まじで何が起こってるんだってばよ。こんな高校生の年齢の坊主に起こっていいことじゃないだろ!!
「えっ!? 1週間後ですか!?」
「あぁ。そうだよ。まぁ日本開催だし間に合うと思ってね。エントリーも変更してくるから」
「……はい」
正直1週間後なら俺じゃないほうがいいと思います! いくら国に認められたとは言え古参の人たちの心情を考えると怖いです!
うわぁ……こわぁ……
けどこうなったからにはやるしかないよね。
頑張らないと! ……なんかかったらお金貰えそうだし。そのお金遥に使えそうだし。
「では!! レン君! 他国のライバルたちを全員倒して優勝してきてくれ!」
「はい! わかりました! 絶対に優勝してきます!」
「よし! 倒して優勝したといういい報告を期待しているぞ!!」
よし、頑張ろ。
なお、この後のお祝いの会で食べすぎた結果3日間お腹を壊して出場が危うくなってしまったのはまた別の話である。
__________
こんにちは!! 今日は更新が危なかったです!! 3時くらいまで0文字でした!!
そして明日はテストです!! ほんとに何をやってるんだか……
では!! また日曜日に!!
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