第16話 リックウザに乗ってみよう!

 さて、俺のドローンはレイアさんと違って最新型なので、外に出るだけで配信が切れるのだ。まぁ今回は自分で切ったけど。


 なので、配信切り忘れなんて気にすることなく悠々と外に出て。


 歩くこと20分。ようやくEランクダンジョンについた。


 あ、ちゃんとお金のための石油とかレアメタルとかは採集したぞ? 妹が待ってるからな。流石にサボるのはできないよ。


 その中でも、人に見られるとまずいのであまり人が寄り付かないところにいる。


 ちなみになんだけど、リックウザはどうやって運んだかというと…?





 ________





『リックウザ…?お前、外にどうやって出るんだ…?小さくなれたりするのか…?』


『くぅぅーん!!くぅ!』





 ________





 といってちっさくなってくれたので、今は俺のバッグの中に入っている。


 またダンジョン内で大きくなれるのかは知らないけど、まぁなれるだろ?


 質量保存の法則ってやつだ。(?)


 よし、じゃあ配信をつけて20分ぶりにみんなと再開しようか!!


 うん?お前まだまだチャンネル登録者がすくねぇから人来ないんじゃないかって?


 フッ!?舐めてもらっちゃあ困るな。俺は今日の配信が始まる前で3万人だぞ!?


 ということはくるだろ!!えっくるよね?頼むよ??


 という心配を胸に抱きながら、俺はリックウザをカバンの外に出す。


「なぁ、?おっきくなれるか?」


[く〜〜〜〜ん!!!!]


「おうそうか!なれるのか!」


 うん、俺の頭の中に今の鳴き声が翻訳されて流れてきたんだよな。


 それでなれるって言ってた!気がする!


 なので、俺はリックウザが大っきくなってくれてることを信じて配信をつける。


「あーこんちは!20分ぶりですね!!」



『待ってました!!』

『こんれん!!』

『れんこん!!』

『あっそれいいな…』

『レンこん!!』

『レンこん!』



「えっなんか俺の挨拶決まった感じ…?」


 え?配信始まった瞬間に一斉に挨拶流れてきて、気づいたら『レンこん』なる挨拶が決まってるんだが!?


 前の配信から思ってたけどさ、俺のチャンネルのコメント欄にいる人たちノリ良すぎないか?


 普通こんな短時間で挨拶決まるとかありえねぇだろ!本人抜きで!!


『そう!!』

『レンこん、いいだろ()』

『食べちゃうぞ〜?』

『……あれガチホモニキじゃない!?』

『俺は今北産業だぞ【ガチホモニキ】』

『【氷の王子】、れんこんになる』



「いや良くないから!?あと誰にも食べられないからな!?それとリックウザちゃんとおっきくなってる!?」



『いや元通りだが?』

『なんかしてたの?』

『えー誰にも食べられないのかぁ……俺が食べるつもりだったのに【ガチホモニキ】』

『やっぱりこういうのはガチホモニキがいわねぇとな!!』

『……あれ?なんか俺名物扱いされてる?【ガチホモニキ】』



 ……うんそりゃあ名物扱いされるでしょうね。そんなに暴れ散らかしてたら!別にいいんだけどさ!!!!


 っと違う違う。リックウザに何をしてたのかってのを報告しないとじゃん。ガチホモニキ、笑わせるなよー!!


「あのですね、リックウザにちっちゃくなってもらってたんですよね? ダンジョンから運ぶために。んで、ここについてもう一回でっかくなってもらってたので、ちゃんとできてるかなー?と。」



『うん?大きさ変えれるってこと?』

『わけがわからないよ』

『怖ァ…!!』

『いや怖すぎるなぁ……』

『それってエンシェントドラゴン以外でもできるんかな?』

『いや、今んとこ報告はないはず』



「まぁちゃんとできてるならさっそく乗ってみますか!!」



『おお!』

『ようやく!!』

『気になる』

『どんなんなんだろう』

『ドローン、ついてこれる??』



 そもそもリックウザがどれくらいのスピードで飛べるのか知らないし、乗れるのかどうかも知らない。


 けど、やってみないことには始まらないから。乗ってみよう。


「リックウザ!おいで!」


[く~〜〜ん??]


「な、上乗ってみてもいいか?」


[くん?う〜〜ん、きゅ~ん!]


 と言って背中を俺の方に見せてくるリックウザ。これは乗ってもいいってことだよな?


 そう解釈した俺は、向けられているリックウザの背中に飛び乗り、みんなに言う。


「みなさーん!乗れましたよー!!なんか、ゴツゴツしてます」



『乗れるんかい!?』

『信頼関係かぁ……』

『いや【氷の王子】が強すぎるだけだろ笑笑』

『脅してる、ってコト…?』

『知らず知らずに威圧感出てそう』



 おいこら威圧感って言ってるやつ名前覚えたからな……?


 っていう冗談は置いといて、真面目に多分威圧感なんだろうなぁ…。モンスターがそもそもこんなに従順なはずがないもん!しらんけど!


 まぁ頭ではわかっててもみんなには信頼関係で通すけどな!


「信頼関係ですよ!! よし、リックウザ?飛べるか??」


 と聞くと、リックウザは[く~ぅん!!!きゅん!]とないて飛び立った!


 ……えっ飛び立った!?まさかそんな!!俺まだ準備できてないってぇ…!!


 やめろっ!!振り落とされるっ――






________






俺はこの作品でジャンル別週間ランキング10位以内を目指してます!


とても高い壁だし、身の程を知れ!! って声もあるかもしれませんが!!


それでも!! 目指してみたいのです!


それには、皆様のフォロー、星、応援が不可欠です!! 切実に、どうか、よろしくお願いいたします……


どうかよろしくお願いいたします!

  • Xで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る