外編版 相方が倒れた。
国米智則は焦っていた。
俺が一人で仕事に行かせたから倒れたのか?
相方のドン・ギャングは優しい。
「国米さんすみません、昔の恋人に似ていて、少しびっくりしました。すみません。2対の顔はしっかり撮れています。任せて頂いたのに情けないです。すみません。」
少し呂律が回って無いのか、少しばかり聴き取りにくかった。田中はいい奴だ、いつも一緒に居るから分かる。田中は対象者に子供がいることが分かると、寂しい顔をする。
俺はこの業界に入って10年だ。元々大手で働いていて、1年前に独り立ちした。自慢だが、10年でここまで上手に仕事する奴は俺ぐらいだ。でもこれは誇らしい事では無い。俺は優しくない。だから仕事を完璧にこなせる。対象者への情は一度も感じた事はない。
「情のある奴は向いていない。」
前の会社でよく言われていた言葉だ。田中は向いていない。でも好きだ。あんなに良い奴はこの業界に居ない。俺の持っていない物を持っている。だから雇った。面接に来た時、ビビッときた。
家で一人慣れない酒を、呑みながら急遽決まった2連休の事を考える。どこに遊びに行こうか、何を食べようか、バイクでも買ってみようか。
おれは優しくない、田中の事を相方の事をこの2連休は考えてやるべきだ。くそ。くそ。くそ。
そっと、彼女の片山美玲が後ろから抱きしめる。
「貴方は優しいよ、優しいか優しくないかは、自分が決める事じゃない。」
その優しさに感謝し今日が終わる。
ーーーそんでもって作者の蜂の屋です。ーーー
最近はこの小説の事を考えるのが、とても楽しんです。いい時間なんです。
いつも読んでくれている読者の皆様には感謝感激であります。
コメントとか書いてくれるともっと嬉しいのですが…。
頑張って思わずコメントを残したくなる様な小説を書くぞ!
これからもどうぞ宜しく頼みます。
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