第2話 産まれたてのタッグ。

 僕の相方は国米智則今年28歳になる。

 顔はまあまあの美形で、昔はモテたらしい、自分の事を自分でイケメンと言う。僕に変なコードネームを付ける。

「野良猫が多そうな所に住んでるからお前は猫中だ」

「顔が濃くて、すぐ怒るからお前はドン・ギャングだ!」

 などなど、沢山のコードネームを付けてくる。

 そうやって、慣れない探偵業に緊張している、僕の事をイジってくる。たまに、イラっとするが、少々強めに突っ込んでも怒らないので、これはこれで楽しい。

 相方と二人の会社なので、相方は社長だ。

 仕事は大手からの下請けが基本で、元請さんからうちの会社に〇日に〇〇に〇〇〇まで調査出来ますか?っと依頼がやってくる。

 元請さんから初期情報を頼りに、各自で下調べをして相方の家に集合して、相方のプリウスに乗って現場に向かう。

明日の依頼は


依頼者川本美佳子

 1対川本庄司(35)

1対勤務先〇〇工場 1対自宅住所〇〇〇〇 1対車両(スズキ・ジムニーは・白・No.〇〇-〇〇)

 子供二人

 2対情報無し

 対象のLINEに知らない女からのLINEが度々送られている事から浮気を疑っている。

 最近帰りが遅いので勤務終わりに会っている可能性あり。

 16:30より調査をお願いします。



 なるほど、早速、1対勤務先や1対住居などなど、位置情報をスマホに打ち込み、調査中即座にその位置情報が出せる様に準備する。

 その後、1対の勤務先を調べ、1対のsnsを探す。Instagramを発見。投稿に空や海の写真が数十枚を確認。フォロー数126人、フォワー69人。

 30代前後のフォロワーの中に、若い女を、見つける。アイコンは、海と空の間で手を広げて一人タイタニックのポーズをしている女性。


 2対の可能性が高いので、相方にアカウントを送る。「2対の可能性の高いアカウントです。」

返信が来る「お!有難う!!」


 明日の16:30より調査を開始する。










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