これはプログラミングっぽい! 反復処理編

「四則演算については、だいたい理解した! 次に学ぶのは……、『反復処理』? なんだろ、これ? 反復ってことは、繰り返すってことか?」


 俺は引き続き、C#のことをWEBサイトで調べている。


「へー、終わる条件をつけて、同じ処理を何度も繰り返すのが『反復処理』っていうのか。回数を決めて行う筋トレってことか? あ、疲れたら終わる場合もあるか」


 今回もWEBサイトに書いてあることをざっくりとまとめてみたぞ。

 反復処理に使う呪文、書き方はいくつかあるみたいだ。


 まずは、whileを使った書き方だ。

 これは終了条件だけ書いて、それを満たすまでは延々と繰り返す処理だそうだ。

 気をつけないといけないことも書いてある。


 それは、終了条件を満たさない場合に、永遠に処理を繰り返してしまうらしい。

 無限ループって奴だな。なんでもフリーズする原因になるから、これを使うのは慎重に、だとさ。


 ゴールのないマラソンなんて嫌だろ? そういうことだ。


 次は、forという呪文、書き方だ。

 こちらは試行回数を事前に決めるから、必ず一定の回数で反復処理を終える。

 これにも気をつけないといけないことがあるみたいだ。


 終了条件の試行回数なんだが、書き方に気をつけないと、反復処理をしないまま、プログラムが勘違いして終わってしまうらしい。

 まあ、プログラムを書くのは人間だから、機械が勘違いって表現は間違ってるんだけどな。


 じゃあ、forを使った例文があるから、説明していくぞ。


 for(int X = 0; X < 10; X++)

{

 処理A

 処理B

}


 これは処理Aを行って、次に処理Bを行う。

 AとBという処理を、Xが『10より小さい間』繰り返すって処理だ。

 int型の整数Xについての説明はもう大丈夫だな? ちょっと不安だったら、前回のことを思い出してくれ。


 Xの初期値は0に設定してあるのがわかるか?

 前回の説明では、int X;と書いたあとに、X=0;という書き方をした。

 あれをひとつにまとめた書き方だ。これも覚えておいてくれ。


 X < 10;というのは、この反復処理の終了条件だ。

 そのあとに、『X++』と書いてあるが、これは特殊な書き方だと思ってほしい。

 内容としては、『X=X+1』って意味だ。それを簡略化した書き方なんだとさ。


 さて、以上を踏まえて反復処理について、説明していくぞ。

 最初に、Xが0で、Xが10になったら終わるという条件だ。

 まず処理Aを行う。次に処理Bを行う。

 処理Bが終わったら、forという呪文、カッコの中の一番上に戻る。


 Xを1加算して、Xが1となる。そして、また処理Aを行って、処理Bを行う。

 また一番上に戻って、Xを加算して、Xが2となり、処理Aと処理Bを行う。


 これを繰り返して、Xが10になったとき、この反復処理を終える。

 さあて、一連の処理は何回行われたかわかるかな?


 Xの初期値は0だ。終了条件は10より小さい間だ。

 少し考えてほしい。

 考えている間に、少しプログラムの処理を行う順番について話そうと思う。


 基本的にプログラムは上から下に行う。

 なので、さっきの反復処理の時に、処理Aを行って、処理Bを行ってたんだ。

 反復処理なので上に戻るけど、処理の順番は変わらずに、AからBを行う。


 今後も基本的にプログラムの処理は上から下に行うということを覚えて欲しい。

 じゃあ、そろそろ答え合わせといこうか。


 まず、0から始まるよな?

 Xは0、1、2、3、4、5、6、7、8、9、10と増えていく。

 さあ、Xは10になったら終わる処理だ。実際に数えてみてくれ。


 正解は『10回』だ。

 さっきの説明でいうと、『9』のあとに反復処理を終えていることになる。

 この辺りの数値的な感覚は、プログラムを書いて覚えていくしかないみたいだ。

 正解しても、間違えていても、まだ大丈夫だ。


 俺も間違えたからな。最初はそんなもんだろ?

 これからできるようになればいいんだ。焦る必要はない。

 根気よくやっていこう。


 とりあえず、反復処理の基本はこれだけのようだ。

 ほかにもあるじゃないかって? 細かいことは後回しだ。

 基本だけをまずは覚えられればいいんだ。


 これで、俺は計算と反復して行う処理ができるようになった。

 プログラミングの基本の二つを覚えた。

 最後はなにするんだろうな?


 うーん、まだわからんな。『もし』、わかったら、俺は頭がいいんじゃないか?

 あれ? もしかして、これって……。

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