第5話兎
「この女にだけは会うな。見つけたらすぐ逃げろ。」
成瀬先生が見せてくれた写真の少女、白い髪に赤く澄んだ目。間違いない。あの夢で見た少女だ。
「ウサギの使い手。名は白山。ウサギだからと言って舐めてはならない。あの子は特に残虐だからね。戦闘能力はもちろん、ヴィオレンツァの頭脳といわれるほど戦略を立てるのがうまい。」
その時、ボスが部屋に入ってきた。
「緊急の命令だ。ヴィオレンツァが動き出した。どうやら白狼の使い手を追っているらしい。」
「俺を?何の目的が…」
「『白狼』の使い手は珍しいの。それに戦闘力が優れている。もううわさが広がったんだ。」
俺がこの世界で特別な存在。
「で、どうするの~?山野君を追ってるなら気軽に彼を出せないんじゃない?」
「ああ。山野は黒田姉妹とこの部屋にいろ。私と成瀬でいく。」
そういって、成瀬先生とボスは出て行った。
「そういえば成瀬先生は何の使い手なの?」
「私たちも知らない。きっとレアなんだろうね。」
ますます怪しい。成瀬先生はいったい何者なんだ。
彼岸花 めづ @medu_2525
★で称える
この小説が面白かったら★をつけてください。おすすめレビューも書けます。
フォローしてこの作品の続きを読もう
ユーザー登録すれば作品や作者をフォローして、更新や新作情報を受け取れます。彼岸花の最新話を見逃さないよう今すぐカクヨムにユーザー登録しましょう。
新規ユーザー登録(無料)簡単に登録できます
この小説のタグ
関連小説
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます