　昨日につづき今日も暑い一日になりそうだ。・・・私は、夜もあけぬ午前2時半頃に目がさめ、それから、ただちにキッチンにあるパソコンにむかった。今度も目ざめは悪い。右肺が重苦しくて不快感と共に目がさめたようなもので、ちょっと前から上唇のところと舌先に自律神経失調症特有の症状があり、気持ちがわるい。肺が苦しいことが多いので、一度、呼吸器科の医者に診（み）てもらいたいが、併（しか）し、今の吾（わ）が家（や）の経済状態はひじょうにわるく、六月二十五のマキコの給料日まで二万円程の金で暮してゆかねばならぬ。尤（もっと）も、医者に行かぬでも二万円では足（た）りないので、なんとか古本か古銭の残（ママ）庫を処分して金をつくらなければと思う。・・・このところ、パソコンにむかっては、若い頃(1986年頃)の日記を読み返して活字にしている。若い頃にはパソコンは一般には普及していなかったので、まさか若い頃の私が、自分が書いた誤字脱字だらけの日記を活字にされるとは思ってもみなかっただろう。日記の文章は内容に奥行がなく多分に稚拙（ちせつ）で衒学的（げんがくてき）である。しかも直情的でもあり思慮（しりょ）に欠けている点が目につく。併（しか）し、そう云（い）う悪い点を差し引いても、芸術に絵画にひたむきに取り組み、また日常生活にふり回されながらも懸命に「人生」をいきている姿には共感できた。