　日曜日の午前、体調が割合よくなり、気をよくして荻窪（おぎくぼ）に在（あ）る中央図書館に自転車で出かける。二カ月程前に現代詩手帖（てちょう）に投稿しておいたものを入選したか否（いな）かを見るためである。図書館に到着そうそう書棚に近づいてみる。五月号を手にとり、ページをめくるが、載（の）っていない。四月号かと思い、またページをパラパラめくってゆくが、これにも載（の）っていない。では三月号、二月号と手にとるが、ない。あっ！そうそうと思いつき、最新の六月号が置いてある所に移動していった。併（しか）し、残念ながらこの号にも載（の）っていなかった。

　気分をかえようと自転車に乗って阿佐ヶ谷（あさがや）駅前に在（あ）る鳥のカラアゲ屋(※1)にむかう。カラアゲ屋に到着。併（しか）し、朝(九時半頃)が早いためかカラアゲ屋の在（あ）る店のシャッターはどこも閉っている。仕方がないので、西友でフライドチキンをひとつと白身魚のフライをはさんだロールパンを買って、けやき公園(※2)に行ってたべることにする。公園のベンチに坐（すわ）って食べていると、ノラ猫二つにカリカリをあげている中年の女のひとと一緒になる。一緒になると云（い）っても、話をしたり、はっきり係（かかわ）りができたわけではないが、私の食べているフライドチキンに猫の鼻が反応して、猫が私に近づいたりして中年の女のひとが、もう私の方が先に猫とたのしくやっていたのにみたいになっていったのである。・・・併（しか）し、そんな中年の女のひとや猫たちにはいっさいかまわずモグモグとたちまちチキンもパンも食べてしまった。

　帰宅して、午后三時頃から九時前頃まで睡（ねむ）った。寝て、起きてみると昼間の躰（からだ）の調子の良さと打ってかわって、すこぶる体調がわるい。これでは土曜日の午前中に前田病院へむかったときとかわらない程である。なにがいけなかったかと、あれこれ思案してみたが、どうやら血行の不良がよろしくないと云（い）う結論になった。

　今は、六日の午前十一時過ぎである。体調は相変ず（ママ）悪い。このまま良くならないのではと心配でもある。でも、ひと月も経（た）った頃に、今をふり返って、やっぱり大丈夫だったと思えるようだと嬉しい。

※1　阿佐ヶ谷駅前に在る「からあげ専門店縁（ゆかり）」。

※2 「阿佐谷けやき公園」阿佐ヶ谷北の中央線高架下横に在る。現在は移転してきた杉並区立阿佐谷地域区民センターの建物があるが、日記記述当時は区立のプールがあり、その横に広い公園があった。