第4話 俊夫の記憶

しかしながら。。とかなんとか言いながら(あんまり聞こえていない)。。Cさんは自分のらしい席について弁当を取り出して食べ出した。特に感慨もなくその光景を眺めていた俊夫も自分自身お腹の減ったのに気がついて、この建物の右隣にあるパン屋に行こうかと教室を飛び出し階段を跳び跳ねながら丸まりながら時にはギューとかクヒューとか声のような音を漏らしながら転がるように階下へ進み落ちていったのだった。

そりゃまあそんな階段の降り方をしたもんで打ち身はひどく赤くなっていたりコブができていたり、骨までやっちゃったかみたいな状態で当然あちこち痛いし、これからは階段は普通に降りたいななどと心に思ってみたりして。。思うというか。。そういうイメージの映像を思い浮かべた。。といういいかたが正しいかもしれない。そうして俊夫なりの反省をしているような感じなのである。傍目でみると。

建物は外から見ると学校というよりも市役所みたいな感じで、最前書いた教室というのは、教室のようだったので教室と書いただけで実際は会議室だったのかもしれないと自分の感覚や記憶のあやふやさをしんみり考えてもみるのであった。

しかも右隣にパン屋とか思っていたのに、やっぱりそんなことはなくクリーニング屋だったりするようだ。いや本当にクリーニング屋かどうかは外観だけでは判別つかないのだが。俊夫は実際どう思っているのだろうか。

それよりなにより彼は腹が減っているので手元にあった炊飯器のスイッチをパチリと押してみるのだった。

その後ようやく夕御飯にありついた俊夫は食後のコーヒーを啜りながら、テラスから見える夕暮れ時の西の山々を眺めながら明日の仕事のことを考えていたようだった。。

その事を帰りしなに耳元で教えてくれた。。



一方その頃


亀は歩く🚶

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