第4話

妹視点


私はどうやら、さっきまで記憶喪失になっていたようだ。


そして、寝たふりをしながら聞こえてくる、両親の私への悪口。


両親は本当にもう、私への愛はなかった。


辛い現実、自分がそこまで両親から嫌われることをしてしまったんだと、凄く痛くなる。



ーーーー

次の日、お兄ちゃんは来てくれた。けど思わず私は寝たふりをしてしまった。


お兄ちゃんだけは、私のことを心配して、苦しんでくれて泣いてくれた。


そして、お兄ちゃんは私のことを大好きだと言ってくれた。


思い出す。お兄ちゃんがよく言ってくれたこと

【俺は一番、春が大好きだから】


思わず反射的に、反応してしまった。



お兄ちゃん抱きしめられて分かる。


そして全てやっと分かった。お兄ちゃんは私を嫌おうとは一切してなかったし、そんなことを望もうした私のまたしてしまったおこがましさに、


でも、それでもやっぱりまだ過去の罪悪感からは逃れることは出来ない。許されたくない。このままだと私は絶対に許されてしまう。


怖いよ。また調子にのってお兄ちゃんを傷つけてしまうことが


私は決めた。このまま記憶喪失をしていることにしよう。


そして、

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