印象に残ったシーン

お盆突入!

本日もネタバレ大盛りでよろしくお願いいたします。


 前回までは感想と考察を書いてきましたが、今回は趣向を変えて印象に残ったシーンをピックアップしたいと思います。



シーン1:やっぱり美味しそうな食べ物


 ジブリと言えば、どの食べ物もおいしそうということで有名です。(私の中では)本作も大変美味しそうでした。

 正確に言えば、塔の外の食べ物は戦争中なこともあり、とても質素で眞人がお手伝いさんと食べていた食事はあまり美味しそうとは言えませんでした。


 しかし、塔の中の食べ物は別です。(インコ達の動きから塔の中もまた、食糧難だったのかもしれませんが・・・)

 謎のでかい魚すら美味しそう。ありえない量の中身に驚きはしたものの、あの油?すら魚の旨味が詰まっていて飲んだら美味しいだろうな、とか想像していました。

 ジャムたっぷりのパンも魅力的です。

 ヒミが焼いたパンは美味しいとの前振りからの、あのジャムたっぷりパン。いちご?のジャムなんて現実で飽きるほど食べているはずなのに、輝いて見えます。甘酸っぱい。ああ、そんなに顔につけて。


 私は塔の中はあの世だと考えていたので、ヨモツヘグイを心配していましたが、全員無事に帰ったことから杞憂に終わったようです。

(大丈夫なら食べるのみです!レッツ美味しいご飯!)



シーン2:動きの気持ち悪さ


 映画が始まってすぐ、眞人が火事に駆けつけるシーンがあります。

 すれ違う人や建物、叫び声が濁流のように流れ去り、恐怖感と眞人の焦りが伝わってくるシーンでした。映画に一気に引き込まれる映像だったと思います。


 また、宮﨑映画の特徴にめっちゃ動くこと、があると思います。(ポニョとか分かりやすい)

 本作ではお手伝いさんが沢山出てきますが、トランクに群がるシーンはぬるぬる動きすぎてちょっと怖かったです。塊がほどけた時、どこかで見た顔のおばあちゃん達だったのはびっくりしました。


 そして、特に気持ち悪かったのはカエルと魚です。

 これは見た人みんな言うんじゃないかと思います。

 アオサギと対峙する眞人に対し、口をパクパクさせる魚の大群。多いし、なんか話してるし、すでに気持ち悪い。

 加えて登って来るカエル。あれは怖い。リアルすぎる。(いや、そんな大量のカエル見たことないけど)両生類ムリな人は卒倒しそうだなと感じました。

 某アニメでとあるキャラが操るカエルが、敵の足を引き込むシーンがあるのですが、そちらはあまり気持ち悪くありません。違いを考えてみると某アニメのカエルは黒一色で記号化されています。

 本作では両生類の体の柔らかさや立体感がリアルさを強調し、気持ち悪さを醸し出していたのかなと思いました。



シーン3:過去作との類似性


 SNSで本作が宮﨑駿監督のセルフオマージュと言われていることを知りました。

 確かに、過去作と似ているシーンはたくさんありました。

 大叔父様へ続く大広間(千と千尋)、キリコの部屋の扉(ナウシカ)、壁を登る主人公(ラピュタ)。それはもうジブリ好きにはたまらないくらい。

 ただ私はセルフオマージュとは思いませんでした。

 なんと言うか、その・・・監督の好きな表現なのかな、と。

 好きな表現って作品に入れたくなるじゃないですか。もしくは無意識に入っていたり。単純にそういうことなんじゃないかな、と。

 本作は商業的な部分より監督の描きたい内容の割合が高いのでは、と私は考えています。だからこその似たシーンです。


 と、長くなってしまったので今日はここまで。

 明日は、映画の内容で分からなかった部分を備忘録的にまとめたいと思います。



   >>>next ここが分からなかった

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