15話 イジメだめ絶対 ~ボッチとは影が薄いものである~
どうも僕の名前はボッチです。
今日は僕がボッチになった訳を話していこうと思います。
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始まりは本当に出来心だった。
俺の魔術がこの学園にどれくらい通用するかを試したかったのだ。
結果何をしたと思う?
スカートめくりだ。
最初は詠唱しなかったら学園内でどんな魔術を使ってもバレないじゃんと調子に乗っていた。
そう、出来心だったのだ。
そこにスカートがあったから、風魔術でめくったそれだけだ。
もちろん下心は0ではなかった。
そして片っ端から出会った女子のスカートをめくったわけだが。
魔眼を持っている奴でもいたのだろうか?
すぐ俺だとバレた。
変な噂が広がった。
『Zクラスのテクト・ガランティーナが風魔術で女子生徒のスカートをめくっている』
と、
結果どうなると思う?
最初は噂の真偽を確かめようとする男に群がれられ、その頃は男からだが、モテ期が来た。
だがそれも長くは続かず、女子生徒が俺を避け始めた。
女子から避けられる俺とあまり接したくないのか、男どもも俺を避け始めた。
都合が良いことだ。
というのが僕がボッチになった経緯です。
俺は悪くねぇんだ...この学園の制服の仕様がスカートなのがだめなのだ...
まぁ、ボッチとは言え、寂しい訳では無い...
昼飯の時間になると時々リリシアが来るし、家に帰ったら家族が待ってる。
なぜこんなになったんだろうか?
特にパンツが好きとかじゃないんだが、変な癖がついてしまった...
---授業中---
ライス先生の授業を聞くのも面倒くさくなってきた。
最近の俺は話を聞いているフリをしながら、魔術のことを考えてばかりだ。
こんなので良いのだろうか?...
「固有魔術とは何だと思う?えーーっと、テクト答えてみろ」
なんて考えていたら、当てられた。
知らないよ...
こちとら知識0点だぞ!!
「すみません、分からないです」
「常識だぞ。抑えておけ」
すみません...
勉強しないといけないなぁ...
「鼻を折られたが、まぁ簡単に言うと自身だけの特別な必殺技と言って良いだろう。
自分で考えたもの、家族から受け継がれたものと、様々だがその人にとって大切な魔術だ。
隠すのもよし、皆に伝えまわってもよしだな。
ちなみに私の固有魔術は『
好きな場所から刃物を突き出し、刺す魔術だ。
他の有名どころで言うと、オーディナリー副団長のセイ・ガランティーナの固有魔術である『ヤノン砲』。
皆が知ってる通り、全方位無差別に光線を放つ魔術だ。
一度巻き込まれた事があるが、あれは”化け物”と言って良いだろう」
いつの間にか叔父さんの話になってる...
「おっと、話がそれてしまったな。今固有魔術を持ってない奴は1年の最後の方に試験があるからそれまでに考えておけ」
マジか...
考えるの苦手なんだよな...
まぁ...なんとかなるか
---
この学園には少なからず
特にZクラスでは問題児が多く集まってる。
実際、成績が低いものが多く集まっているので、不思議ではない。
話が少し変わるが、皆はイジメについてどう思う?
100人に聞いて9割以上の人は反対だと言うだろう。
俺もそうだ。
そしてそのイジメ現場に居合わせた時に、止めると答える人も少なくなかろう。
だが実際にその状況に置かれた時に行動にできる人間は多く居るのだろうか?
正直俺は関わりたくない...
だから何って話だが、今俺の目の前でイジメにあっている人がいるのは事実だ。
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時刻は放課後。
すでに学園内は部活生生以外の声はなく、校舎内は静まり返っている。
なんで部活に入ってない俺が校舎内を歩いていたかと言うと、スカートをめくる対象を探していたなどではなく、単に教室に弁当箱を忘れ、取りに戻っていたからだ。
俺達Zクラスには学年1と言ってもいいほどの悪がいる。
名は『ハルヒ・マックイーン』
入学式当日には学園に来てすらなく。
学園生活が始まり1週間ほどして来始めた奴だ。
こいつの癪に障るところは成績が良いこと。
授業も聞いてなさそうで、学園に来ない日も多いのに関わらず、成績が良い。
実技の授業言わば、体育の時も運動神経の良さに驚いていた。
それに加えこの年にしては魔力総量が大きい。Cランクぐらいだ。
聞いたところによると植物を変幻自在に操る魔術を使うらしい。
そんな男である。
なぜこのZクラスに配属されたのかと思ったが、素行の悪さで配属されたなら不思議ではない。
なぜハルヒの話をしたのかと言うと今、目の前でハルヒがイジメている最中だからである。
学級委員長の『ウズラ・ホースト』をだ。
彼女はクラス内での委員決めの時、真っ先に学級委員長に立候補していたはずだ。
止める人間もいなかったので、そのまま決まった感じだ。
ちなみに俺は植物飼育委員で、毎日花に水を上げている。
それは関係ない話だな。
今重要なのはウズラがハルヒにイジメられていること。
理由は深く知らないが、最初ウズラが何かハルヒに対し言い寄っており、それに腹を立てたのか、3メートルほどある葉を操り壁に押しつけている。
それが今の状況だ。
なぜ俺が詳しく見れているのかは、透過魔術を使い透過しているからである。
最初はめくらずとも、透過したらパンツが見放題だと思って、頑張り習得した魔術だが、実際に使って見るとやってはいけないと罪悪感が襲ってき、最近は一人での移動以外では使ってない代物になっていた魔術だ。
止めるべきか迷うな...
ハルヒって今は独りだが、手下が多かったんだよな...
俺がイジメられるのも嫌だし...
と言うか、一対一ならイジメにならないだろ。
弁当箱は取ってないけど、巻き込まれたら嫌だし帰ろうか…………
「だからクラスの雰囲気を壊すなって言ってんのよ」
「お前俺が女に優しくすると思ってんのか?だとしたら勘違いだ。もう一遍言ってみろお前の首を飛ばすぜ」
ヤバい展開だな...
クラスに死傷者とか出て欲しくないしな...
……止めるか...
透化を解く
こういう奴には変に刺激してはいけない、優しく話すんだ...
「ハルヒ君、そこら辺にしときなよ...」
二人が俺を見る
「ッ...いきなり出てきやがって。誰だよお前。部外者は立ち去りやがれ」
クラスメートの名前ぐらい覚えとけよ...
今は確かに影は薄いかもしれないけど、一時期スカートめくりの神って崇められていた存在だからな。
「確かに関係はないけど、やりすぎだよ...流石にみすご…………
その瞬間何かが勢いよく俺の腹に向かって、延びてきた。
もちろん避ける
バッン……
さっきまで俺がいた場所に穴が開いていた
反応出来てなかったら腹が
「危ないよ...平和的な話で解決しよう?」
「……腹を貰う気でいったんだが...お前強いだろ?」
「……………………」
魔眼に魔力を込める。
奴が延ばしてきたのは、薔薇の茎のようなもの。
茎には色々な魔術が組み込まれている。
見せている相手の手札は葉と薔薇。
他にもなにか隠してると思って良いだろう。
「無言かぁ...強者と戦うのは久しぶりだなぁ、この間打ち負かした教師ぶりだろうな」
戦う気はなかったのだが、向こうはやる気らしい...
こっちもその気でいかないと相手に失礼だろう。
どの道逃げさせてくれないだろうし。
相手は植物を使ってくる。
植物に詳しくないが、炎には弱いことぐらいは分かる。
……エレメンタルファイヤを放出しまくって、ファイヤーアロウで潰す。
これだ。
「エレメンタルファイヤ」
まだ打たない、手の中で構えるだけだ。
「いい判断だ。確かに植物は火に弱い。だが俺が操る植物はただの植物じゃないぜ。俺の固有魔術『
「やってみないと分からないだろ」
「舐めやがって」
口調は刺々しいが、にやりと笑いそう言っていた。
「いくぜぇぇぇぇぇーーーーーー」
辺り一帯に苔が広がり、俺の足にも生えてき、地面に固定させられた。
まずいな...
動かずに倒すしかないか...
先と同じように俺に向かって薔薇延ばしてきた。
「いけ、エレメンタルファイヤ」
相殺狙いで飛ばす
はずだった。
俺の魔術は薔薇を相殺どころか、焼き尽くしながら貫き、ハルヒに向かって飛んでいく。
「グラスシールド!!」
見事と言うべきかハルヒは咄嗟に防御魔術で草のシールドを展開した。
しかしながら、そのシールドも貫きハルヒの胸に直撃し爆発する。
爆音と共に吹き飛んだ。
「え?」
止まってる暇はない。
ハルヒが血だらけで倒れているでないか...
取り敢えず回復魔術だ。
でも俺、擦り傷程度の回復しかできないんだが...
血が止まらない....
人殺しなんて嫌だ...
ヤバいヤバいヤバいヤバいヤバいヤバいヤバいヤバいヤバいヤバいヤバいヤバいヤバいヤバいヤバいヤバいヤバいヤバいヤバいヤバいヤバいヤバいヤバいヤバいヤバいヤバいヤバいヤバいヤバいヤバいヤバい
「リザレクトボディー」
ハルヒの傷が治ってゆく。
声の方を向くと、ウズラと目が合った。
「……ありがとう」
「なんであんたが感謝すんのよ...まぁこちらこそありがとう!!名前は?」
俺ってそんなに影薄いのか...
おじさん泣いちゃう...
「テクト・ガランティーナです」
「えっ...もしかしてスカートをめくってるって人?」
「…………かもしれません」
「ウっ、うん...私はここにいる理由ないし帰るわ。大丈夫だと思うけど、この人のことお願いね」
「わかりました...」
最悪だ...
正義のヒーロームーブは出来なかった。
それはそうとして、こいつどうしよう...
制服とか燃え切ったんだけど...
---ハルヒ目線---
目が覚める。
腹に痛みを感じ見てみると、火傷のような跡があった。
「起きた...?ごめんね。完全に治らなかったみたいだ」
…………そうか負けたのか...
初めての敗北だ...
それに俺は殺す気で行ったのに、こいつは俺に止めを刺さないのか...
そうやって、今まで俺は生きてきた。
こんなお人好しもいるんだな...
「お前強いな」
「まぁ...小さな頃から稽古はしてますし」
実力に驕る事もしないか...
調子が狂うぜ...
「俺を殺さないのか?」
「はい?殺しませんよ。ハハ...」
こいつともう一度戦いたい。
その思いが止まらなかった。
決めたぜ、俺は強くなる。
そして、いつかこいつに勝ってみせる。
「ところでお前の名前は?」
---
どうもボッチです。
変わったことが二つあります。
一つ目はハルヒが更生したのか、学園に遅刻せず来て、授業を真面目に受けております。
人は変われるんですね。
二つ目は、今まで以上に人に避けられるようになったことです。
先日ハルヒを倒した、様子を新聞部が見ていたそうです。
もちろん、それを新聞部がネタにしないわけがなく。
俺がハルヒを倒したことは、学園中に広がりました。
結果、今まで俺を嫌悪していた者達とは別に、俺を恐怖する者が出てきました。
俺の学園生活に出会いはないのでしょうか...
ごめんね、フライトおじいちゃん。
思い悩んでも仕方ない。
少し考えたいことがあるんだ。
先日のハルヒのシールドだが。
あれは弱かった。
なぜかと考えたが、多分だが魔力効率が悪いのだろう。
それに防御魔術に合った魔素が使えてない。
俺は防御魔術が使えないから、何も言えないんだけどね。
やはり俺の魔眼が普通でないんだろう。
ハルヒの魔力総量は俺の魔力総量大きいのにも限らず、俺より格段に弱かった。
しかし、ハルヒの魔術は他の生徒には通用していたようだ。
つまり何が言いたいかって言うと。
この学園のレベルは低いと言うことだ。
これもごめんなさい。フライトおじいちゃん。
聖戦で勝てないかもしれません...
なんならこの学園を辞めようかなと思ってきております。
----
この勘違いによって将来泣かされることをテクトはまだ知らない。
----
取り敢えず考えるのは疲れた。
今日も今日とてボッチ飯と行きますか。
「こっほん。………一緒に昼食していい?」
そう言ったのはウズラ。
「い、いいけど...どうして?」
「………一緒に食べるのに理由なんかいらないわよ」
よく見たらこいつ意外と可愛いな...
テクト、辞めるなんて考えなど捨てろ。
この学園は最高だ。
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