第96話:ガンガン行こうね、雪人くんっ!



<まえがき>


うわあああああ。


オブラートに包み過ぎて、何が何だかわからない説(自滅

読者に知識と創造力を求める……ダメじゃん(大自滅

……スミマセン orz


(ノクターンでフルバージョン書くかっ!?




――――――――――――――――――――――――




 アカネが本懐を遂げた事を、嬉々として母に報告。


 相変わらず、雪人は、針ムシ状態で真っ赤。


「おめでとうっ! アカネっ!」

「よかったわねぇっ! アカネちゃんっ!」

「ありがとーっ! 雪枝ママっ! お母さんっ!」


 母二人、娘一人、抱き合って飛び上がって大喜び。


「そこまで……?」


 針ムシ雪人も、しかし。


 嬉しそうな顔ではしゃぐ嫁を、母達を見れば。


 おのずと。


「まぁ……いっか」



 ひとつの関を超えた、そこからは。


 雪人自身も何かを超えた。超えられた。


 試験や文化祭等のイベントをこなしつつ。


 試練の方も、順調に。


 『セイなる夜』へ向けて


 だが、しかし、故に、アルバイトの方が。


「ユキちゃん……なんか、むちゃくちゃ色っぽくなった?」


「純情な少女じゃなくなっちゃってるぅうううっ!?」


 若干、悪影響。


「でも、これはこれでアリかも? ちょっと方針変えないとだけど……副社長に相談相談っ」


 その副社長も、状況は把握しているため。


 従来路線には別のアルバイトを新たに採用。


 ユキには新たなブランドのラインナップのモデルを、と、こちらも大きな動きに。


 そんな息子のために、母達もひと肌脱いで奮闘。


 少女でもない、大人でもない、新しい、ユキのブランド。



 『yuki・X』



「Xってじゅうだよね……じゅうとおとも読むから……ユキ・トォ……ユキトォ……雪人?」


 するどいですね、アカネさん。


 と、これは、また、後日のお話で。



 秋も深まり、朝晩めっきり肌寒くなる頃には。


 同意書……申請書/報告書を綴じ残したバインダーも二冊目に入り。


 都度、都度に。


 きちんと二人相談して、時々、母達のアドバイスも取り入れながら、実行計画を立てて。


 少しづつではあるが、前へ、前へ。



「いい? 雪人くん。『セイなる夜』に間に合わせるためにも、この連休でもう一歩先へ行くからね?」


「かっ……覚悟は……で、できてる……よ?」


 まだ不安なところはあるが。


 一歩進んだ後の、継続的な慣れがその境界線ボーダーを僅かに引き上げてはいる。


「わかってる? 『セイなる夜』には、Bの九と六、だからね?」


「わ、わかってるよ……」


 未だ、着衣……スカートのまま、目まではどうにか駒を進めたが。


 Bの六段階からは、ため。


 それまでに、慣れておく、慣らしておく必要が、ある。


「まぁ、いきなりは無理だろうから、まずは、この格好で、ね?」


 申請書の、着衣のとなりに、但し書きで、の種類をメモする。


「う、うん。ボクは男子ので、いいよね?」

「どっちでも?」

「ぉぃ……」

「これで慣れたら……次は、ね?」

「う、うぅ……うん……」


 アカネのリードで。


 進められる、訓練。



 雪人も、どうにか、こうにか。



 お嫁さんの尻にひかれながらも。



 ガンガン行こうね、雪人くんっ!




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