第95話:一歩前進、遂げるアカネの本懐
アルバイト以外では久しぶりの。
「ユキちゃん……」
可愛い、と、言いかけて、アカネは言い淀む。
正直、自分より可愛いユキちゃんに、嫉妬心さえ芽生えるが。
可愛らしいユキを愛でるのもまた一興で、癒やされる。
アカネもユキも、ラフなTシャツにミニスカート。
手を忍ばせやすいよう、ゆったりめ、大きめの服。
クッションに並んで足を伸ばして座り。
先ずは、アカネがユキの肩に手を置いて、挨拶替わりのクチヅケ。
「んっ……」
「ん……」
それから……。
「Bのいち……」
「う、うん……」
ここは。
以前から、直接的に肌に触れているため、難易度はやや低め。
ただ、以前は、ホットパンツやショートパンツだが。
今日は、ミニスカート。
スカートが少しでもずり上がれば。
パンツでは見えない部分も、見えてしまう可能性。
ユキは、スカートが捲れ上がらないよう、裾を押さえて。
アカネは敢えて、そのまま。
キスは続けたまま、手探りで。
すりすり、と、地肌に手のひらを。
強さ、速さは、以前からの通り。
だが、しかし。
次のステップを想うと、ドキドキは倍増。
「じゃあ、次、Bの2……ね?」
一度、接合を解き、アカネが次へ進む宣言。
「う、うん……」
ここは、座ったままだと触れにくいため、二人とも立ち上がり。
立った状態でハグをして、キスをして。
そっと互いの後ろに手を回し。
「スカートの上からじゃなくて、こんな風に、ね?」
アカネがユキを導いて、先に手本を見せる。
「あれ? ユキちゃん……ショーツ履いてる?」
ユキもその手本の通り、スカートの裾をから手を入れるが。が、しかし。
「え? うん? って、ぉいいいいっ、履いてないっ!?」
びくん、と、ユキの手がアカネから離れる。
「余計な布切れは不要よ?」
「いや、まあ、それは、そうだけど……」
「てゆーか、そっちの方がエッチっぽいよね……これはこれでアリか……」
さわさわ、と。
アカネの手がユキの後ろで動く。
「んっ…………もぉ……」
仕方がないので、ユキも恐る恐る、続きを。
これまでは、少なくとも二枚の布越し。
それが。
ゼロ枚。
直接に。
柔らかな、手触り。
何もかもが、異次元。
熱暴走しそうなユキの頭を、アカネが撫で撫で。
「そうそう、それから、ね……わたしと同じように、してみて、ね?」
アカネは、ユキをなだめながら、ゆっくりと、じっくりと、文字通り、
ユキもだんだんと、アカネのリードに着いていけるようになってくると。
「んふふ、そろそろ、次。最後の……Bの3……だね」
手を戻し、その手を今度はTシャツの裾へ……。
「ユキちゃんはブラも着けてるのね……」
「うぅ……アカネは……」
2よりもさらに。
やわらかな、3の場所へ。
そんな、こんな。
どうにか、こうにか。
無事?
でもない程に消耗しているユキが、乱れた着衣でぐったり床に転がる。
逆に、満足しきった顔の、アカネ。
「んーーっ! 堪能っ!」
おめでとう?
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