第二章 十九話「計画」
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澪菜「…ん〜…ふぁ〜」
澪菜は口を大に開けて、朝一番の欠伸をした
のそのそとナマケモノのように布団から抜け出す。
澪菜「…ん?ぅわぁ…顔も髪もボサボサ…」
洗面所で自身の寝起きの顔を、鏡で見たあと
洗顔し、ヘアスプレーで髪の毛を整える。
こんなに穏やかな朝の時間を久しぶりに感じた。
澪菜(…昨日までは異界に神隠しされてたからなぁ…生きて戻ってこれた感半端ねぇ〜…)
まだナマケモノの足の速度でリビングへ向かい、
袮遠「…?澪菜何見てんの?」
澪菜「
その神社の情報を見てる」
袮遠「御使ってことはソイツの食事でそこまで行くの?普通にそこら辺にある神社でも」
御使『ダメだ、今回我は澪菜を守ったからな、そのお礼も兼ねて美味い精気を食べに行くのじゃ』
袮遠「贅沢で食い意地張ってるところ、澪菜みたいだ」
澪菜「なんか火花がこっちに飛んできた…」
ジトーっと袮遠をジト目で見ながら小さく呟いた。
袮遠「それで?いつ行くの?」
澪菜「出来れば今週中には…それにどうせ行くならご当地グルメとか食べたいかも…あわよくば泊まりとか…!」
袮遠「君の所持金にそんな余裕があるの?」
澪菜「無いですね」
澪菜「ぁ〜…短期バイトコースだなぁこれは…」
袮遠「そういえば澪菜って何処からお金もらってるの?」
澪菜「私はあれだよ、バイトで植物店のバイトしてるんだよ。そっちは長期だから…そのバイトが休みの日に短期バイトとかもしようかな…」
袮遠「いいと思うけど疲れ果てないでね?色々面倒臭いから」
澪菜「辛辣なヤツめ…」
そう呟いて、再び特集に目を向ける。
澪菜「ッぁ!近くにカフェがあるって…!どうせなら袮遠も一緒に「清水稲荷大社」行こう!」
袮遠「どうせならって……。僕はいいよ、
なんで邪神が清神のところに行って参拝なんて」
ムスーッ…と不満げな顔をする。
澪菜「ちぇー、1人は好きだけど見知らぬ土地で1人でお店巡りかー…」
迷わないでスムーズに巡れるかもと思って袮遠を誘ったが、期待を込めた目で袮遠を見つめたら考えを読まれたのか黒い笑みを浮かべてた…。
澪菜「…わーかりました、一人と1匹で寂しく観光してきマース」
軽くそう吐き捨てて、駅やらその地のグルメ、美味しい喫茶店などを調べてメモしていく。
澪菜「…くそ!金が溜まったら旅行にも行ってやる…ッ!」
澪菜は特集から気になる場所をメモに書き写しながら、金がない現状を嘆いた。
御使『…だいぶ満喫するつもりなのだな…見たところ、甘味屋ばっかりだ』
澪菜「失礼な、食べ物ばっかりじゃなくて、
神社にも参拝するし、なんなら日帰り旅行を満喫します!しなきゃ損でしょ?」
御使『まあ、澪菜が楽しんでいる間は我も美味い精気を食い放題だからな、どうせならもっと色んなところに行ってても良いぞ』
澪菜「いやさすがにこれ以上のお店に行けば私のお腹が破裂する…」
軽口をお互いに挟みながら、日帰り旅行の計画を立てていく。
澪菜は、とある案を思いついた。
澪菜「ッハ!袮遠がダメなら、オーヴォン達は!?一緒に行かない???」
着いてきて欲しいという思いをふんだんに込めた眼差しで2匹を見つめる。
オーヴォン黒「…我は行かんぞ、
澪菜「……そっちは?」
オーヴォン紅「僕は行こうかな♪新しい地はすんごい楽しみ!」
澪菜「ッッ!!ありがとう!
よし一緒に行こう!」
ウキウキと胸を高鳴らせながら、オーヴォン紅にも特集を見せて行きたい所を聞いたりして、1人と2匹で観光場所を決めていく。
オーヴォン黒「……あの人間、人外である我らとの適応能力が高いな」
袮遠「引き寄せ体質だし、自分以外が妖怪しかいない恋夜祭リの中でも大丈夫そうだったし、慣れてるんじゃないのかな」
オーヴォン黒(…ん?人間の腕に着いているあの碧いモノは…あの時の腕輪か、まだ付けているのだな)
オーヴォン黒は、和気あいあいとしている
1人と2匹を横目でちらりと見てから、
袮遠が座っている足元近くでお昼寝をした。
_____続く。
____
作者から…
…めっちゃ続き遅くなってすみません。
挫折しかけてました…。
頑張ろうとは思いますが、またこんなに期間が空いたりすると思います。
学校が始まって、レポートは面倒臭いから創作活動を優先して溜まっていき……の負のループ。
それに、最近は別のサイトの方も始めて、
2つのサイトで創作活動をしています。
やっぱり創作活動(物語創造)は経験が必要だと思ったので思い切っての行動でしたが思い切りすぎました…(笑)
夜書いてて、眠くて文字の羅列おかしかったらすみません!随時見つけ次第修正していきます。
次回の話は、この話の続きですが、もしかしたら報告を書くかもしれません。ご了承ください。
投稿頻度が遅くなったこの小説を読みに戻ってきてくれた方、ありがとうございます!
邪神と人間_ │ 邪神との非日常_ お餅(仮名) @katuobusimaguro
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