彼女のいた夏の終わり
羽入 満月
彼女のいた夏の終わり
そこは時間が止まってしまったかのように静かだった。
朝夕は冷えるようになったが、日中はまだ暑い9月の半ばの昼下がり。
街の中心部から少し離れたところに位置する中学校の3年生の教室。
授業内容は数学だった。二次関数の単元らしく、黒板には十字の線が書かれ、その上にUの字が書かれていた。
外ではミンミンとセミたちが夏全盛期と比べれば静かになったが、元気よく鳴いていた。
いつもならだらだらと授業内容を聞き流し、暑さに耐えきれず下敷きを団扇の代わりにして仰いだり、給食前のお昼寝を楽しむ強者もいるが、今はそんな雰囲気はなく、背中を伝う汗は冷たいものだった。
その静けさの中心にいるのは一人の女の子だった。
ほかの子と同じセーラー服に身を包み、セミロングの黒髪を二つに結っていた。
きっちりと耳より下で髪の毛を縛り、制服も着崩さず、スカートもちゃんと膝丈である。
外見からしても彼女が真面目であるということがうかがえる。
教室の真ん中らへんに位置する彼女の席で、彼女は立っていた。
そんな彼女が注目を浴びている理由は、手に持った物の存在だった。
彼女の手には、刃が出たカッターナイフが握られており、刃が自身の首筋に突き付けられていたのだ。
彼女は、暗い目をして、なおかつ無表情で立っていた。
周りの子は自分の席を立ち、でもそこから動くことを忘れた石像のように固まっている。
「お、落ち着いて、ください」
震える声で最初に声を出したのは、このクラスの担任であり、数学の教科担任である高坂だった。
よく日焼けして、声の出しすぎによる、声枯れがトレードマークの男である。
声が枯れているので、普通に声を出しても聞き取りずらいのに、声が震え余計聞き取りずらい。
声をかけられたはずの彼女は、我関せずといった風で、表情一つ変えずにいる。
「神田さん、落ち着いてください」
神田と呼ばれた少女は、ゆっくりと顔をあげ、暗い目で高坂をみた。
「・・・」
高坂はもう一度ゆっくり声をかけた。
「神田さん。落ち着いて。カッターを」
「落ち着いてるよ」
高坂の言葉にかぶせるように暗い声で答えた。
「私がなんでこんなことをしてるか、わかる?」
彼女は、無表情のまま焦点の合わない目で尋ねる。
この状況になった、発端。
彼女は、もともといじめられっ子であった。
それはもうひどいいじめだった。
始まったきっかけはもうわからない。何せ始まったのは小学校4年生頃からだった。
最初はかわいらしく靴隠しからだったが、仲間外れ、悪口を経て今ではクラスと言わず、学年中が彼女を無視し、すれ違いざまに毎日何十回と「死ね」「帰れ」「消えろ」と言っている。
消しゴムをぶつけられたり、下駄箱に掃除で出た綿ぼこりなどのごみを入れられたり、持ち物を壊される、盗まれる、溝に捨てられるといったこともされている。
まだまだ細かいことはたくさんされており、それが毎日行われていた。
それでも彼女は、毎日、遅刻もせず、早退もすることもなく、淡々と登校していた。
「怒る」ことも「笑う」ことも「泣く」こともしなくなった。
いいように言えば『ポーカーフェイス』、現実を忠実に言葉にすれば、暗い目の『無表情』な人形のようだった。
『先生』という存在もまったくあてにならなかった。
教師の間でも彼女のことは話題になっていたし、彼女がどんなことが言われているのか、彼女に対して何が行われているのか、すべてはなくても、大体は把握していた。
最初は、対象の子に注意していたが、のらりくらりと躱され、なあなあでうやむやになっていた。
目立って何かすると注意を受けると学習したいじめっ子たちは、ばれないような姑息なやり方に打って出た。
犯人が分からないようにことを起こす。
自分たちが注意を受けた時に逃げ道があるような言葉を選び、彼女にぶつける。
ことが起これば、彼女の『被害妄想だ』と笑った。
彼女もそんな教師陣に相談するはずはなく、それをいいことに教師陣は相談がないのなら知らぬふりをしよう、といつの間にか暗黙の了解ができていた。
彼女はまじめな性格なので親などに相談するなんて選択肢は持ってなかった。
いや、いじわるが始まった四年生の初めにお腹が痛いだなんだと学校を休んだ。しかし、休めば次に行きづらくなることがわかった。それに嘘をついて休むのが気になって仕方がなかった。だからそれは、一週間で終わった。
それからは、心配かけてはいけないとひたすら隠していたのだ。
この状況になる前も『いつものように』いじめっ子グループ(男子)の主要三人のうちの一人が、回答を黒板に書きに出て帰ってきた彼女の足を引っかけた。
幸い転ぶことはなかったが、席に戻った彼女の横を通ったいじめっ子グループ(女子)のリーダーである笹本が彼女の席の隣を通った時に『いつものように』
「死ね」
といったのだ。
いつもなら彼女も無言で流しているのに、なぜか今日は反論をした。
「そんなに死んでほしいなら、自分が死ねばいいのに」と。
無表情で前を向いたまま、淡々と言ったのだ。
笹本に言う気はなく、思ったことが思わず言葉として出てしまったような感じだった。
それに対して彼女のななめ右後ろの方にある自分の席に戻った笹本が隣の席である男子グループリーダーの斎藤に大きな声で話しかけていた。
「今、あの子に死ねって言われたんだけど。ある意味貴重な経験じゃない?」
明らかにからかいの色の濃い、馬鹿にしたようなセリフをわざわざ彼女に聞こえるように言っている。
なんて性格の悪い奴だろうか。
しかし、ここにいる誰もが聞こえているのに顔色を変えることなく聞き流す状況も異常なのだろう。
そのあとだった。
黒板に回答を書きに出た全員が席に着き、高坂が答え合わせと解説を始めようとしたとき。
---がたん。
高坂の説明を聞こうとある程度静かになっていた教室に突然発せられた音に全員が驚き、音のした方を見る。
席を立つ神田が視界に入る。
椅子が立てた音だと察しがつき、関心なく視線を戻したり、「何してんのこの子」と心の中でつぶやく子、新たなからかいネタを発見した子といろいろな考えが浮かぶ中で。
「どうしました?調子が悪い・・・・?」
と、高坂が言いかけて、また違う音が教室に響いた。
---カチカチカチ。
何の音?とほとんどの生徒が顔をあげると。
彼女の手には、ホームセンターで売っている大きめのカッターナイフがキラキラと光を反射させていた。
「!!」
教室中の空気が一瞬にして凍ったようだった。
そして何よりも、無表情にカッターの刃を出す彼女がとても怖かった。
毎日「死ね」と言ってきた、助けを求められないことをいいことに知らないふりをした、関係ないと思ってきた。
いくら関係ないと言おうとしても、この場にいる全員が何かしらのやましい思いを抱えていたため、自分が刺されるかも、切りつけられる!と思ったのだ。
そんなみんなの思いをよそに、彼女はゆっくりとカッターの刃を自分の首筋にあてた。
とにかく教師である自分がなんとかしないと、と口を開いたのは高坂だった。
しかし、彼女は心当たりはないのかと問い、手を下げることはなかった。
静寂が下りた。
彼女がこんなことをしている理由。
答えとしては簡単である。
ここにいる全員が答えを持っている。でもそれを言葉に出せない。
「自分たちがいじめていたから」
「見てみぬふりをしてきたから」
そんなことを言ったら、彼女は迷うことなくカッターを引くだろう。
高坂もどう答えていいものか悩んでいた。
知っていたのならば、理由に見当がつくのであれば、「なぜ、今まで何もしなかったのだ」といわれるのは目に見えている。
教師として、大人として、人間として、間違ったことをしている自覚はある。
なんとかしようとはじめのうちはがんばった。
神田にも声をかけていたし、斎藤たちにも注意をした。
でも。
『先生』というものは、仕事が多いのだ。
宿題のチェックから、部活、授業の準備や職員会議などやることが次から次へと出てくるのだ。
進展のしない生徒指導ほどやりがいの感じにくい仕事はない。
彼女からの訴えがないことに甘えていたのも事実だ。
だから、答えられない。
緊迫のこの空気で、誰の口を開けないこの状況で、粋がって、彼女をあおろうと思うやつがいた。
「ハン。被害妄想が相変わらずひどいな。ドウジョウしてほしいの?注目を集めたいだけだろう」
斎藤だった。明らかに馬鹿にしたような口調で話し始める。
このタイミングでそんなことを言うなんて最低である。
最低ついでに笹本も合の手を入れる。
「マジウケるんですけど。ほんっと被害妄想ひどいよね」
くすくすと笑いながら。
この二人は自分に非はないと思っているのだろうか。
「被害妄想、ね」
その言葉に返事をしたのは、以外にも神田だった。
彼女の暗い声に感情がうっすら入ったような気がした。
でも、その感情は悲しみなのか怒りなのかわからない。
次の瞬間、彼女は顔をあげて斎藤たちの方を振り返った。
その顔は、笑顔だった。
まるでマニュアルに載っているような、「笑顔」という仮面を顔に張り付けたような、完璧な笑顔だった。
心ここにあらずっと言って感じで、斎藤たちを見ているようで、見ていなかった。
それを見た斎藤たちも言葉をなくした。
こんなことを言われて、笑顔をするなんて。
このタイミングでの久々な笑顔。
しかも、遠い昔に見た笑顔とは別物の。
ついに壊れた、か?
その場にいた全員が、そう思ったものの言えるはずもなく、彼女の次の言葉を待った。
「あなたたちの言う“被害妄想”というものはすごいね。ご飯が食べれない、食べてないのに毎朝・学校から帰ると吐く、夜、寝ることができない。そんなことが実際に私の身に起こっても“被害妄想”なんだね」
笑顔のまま冷たい口調で淡々と述べる。
毎日、学校に来るというストレスからきていると、すぐに察しがつくような内容だった。
ならば、そこまでしてなぜ学校に来るのだろうと思うと同時に、そこまで追い詰めたのは自分たちだと思いいたる。
それでも。
なお、斎藤たちは攻める。
「それだって被害妄想なんじゃないの?」
「実際に症状があるからって、自分が言われているなんて証明できないデショ」
そんなことまで言わなくても。
余計に傷つけてどうする、と。
さすがにこれ以上は、と思った高坂が止めようと口を開きかけたその時。
「私ね、物事はやり通さないといけないと思うの」
『にっこりとほほ笑む』という仮面に付け替えた彼女がほほ笑みながら、相変わらずの口調で話し始めた。
なぜ、笑顔のまま淡々とした口調で話ができるの?
昔は何かあるとすぐ泣いてしまう泣き虫だったのに。
怒っていても涙があふれてきてしまうほどだったのに。
思ったことがすぐ、表情に出てしまっていたのに。
表情がころころ変わって、それを見てるだけで楽しかったのに。
「もちろん、全部が全部というわけじゃなくて、自分がこれは守らなきゃって思うところをね。たとえば、『学生は学校に通わなければいけない。』とか。だめならだめで、しばらく立ち直れないくらい粉々に砕けたほうのが清々する。だから、ね。いつ、誰に、何を言われたのか、何をされたのか、を書き留めておいたの」
そこで一旦言葉を区切り、まっすぐと斎藤たちに視線を合わせた。その顔に笑顔は、ない。
いつもの無表情に戻って、
「それも被害妄想?妄想ノートと言われないように、ちゃんと録音もしておいたから安心して」
と。
録音?
全員の頭にその二文字が浮かぶ。
「それはどういうことですか?」
高坂も気になった『録音』の真意を尋ねる。
彼女は振り返らず淡々と答える。
「ICレコーダーを使って毎日、みんなの会話を録音してたの。毎日毎日。自分たちの声だからね。言った言わないの水掛け論は避けれるよね。ちゃんとCDにして、家に保管してあるから安心して」
と、安心させようというとしてないのがまるわかりな様子で話をする。
もう、相手が自分の話を聞いているかどうかなんて気にしていない。
ただ話したいことを話していくといった感じだ。
「ここまでして学校ってところにどんな意味があるのかわかんないし、結構つらい思いして来てるんだよね。なのにこの仕打ちって笑っちゃうよね。あんたたちも毎日毎日飽きないよね。だから。あんたたちが死ねっていうんだから、死ねばいい」
突然の極論の末、彼女は首筋にあてたカッターを引こうとした。
「!!」
「待って!」
私の口からその一言が飛び出した。
そのあと何を言えばいいのか考えてもいなかったが、無我夢中で叫んだ。
その言葉に彼女の動きが止まる。
暗い目が初めて私に向けられる。
目があった瞬間、息が一瞬、止まってしまったのではないか、という錯覚を覚える。
必死に落ち着こうとする私に落ち着いた声が投げかけられる。
「待つ?何を?今更何を待つの?」
「なに、を、って。それは、」
「今まで時間ならたくさんあったでしょう?」
もう一度、「にっこりとほほ笑む」という仮面をつけた彼女が首をかしげる。
「笑って」「首をかしげる」なんて行動としてはかわいいのに、怖いと思ってしまう自分がいる。
それに、彼女の言ってることは正しい。
確かに。今までたくさんの時間があった。
その時間を私は何に使ってきたのだろう。
笹本と斎藤は、今までの強気がどこかへ行ってしまったかのように緊張した面持ちで成り行きを見守っている。
彼らの行動や言動から言って、図太い神経の持ち主ではないことはわかっている。
本物の悪人ではないことも。
そんなことよりも。
返事を早く返さなきゃ、と思えば思うほど言葉が見つからない。
それなら。
「どうすればいいの?」
質問に質問で返すのは反則だ。
でも。
・死ぬのはいけない
・死なないでって言う
・話を聞いてと訴える
考えたけどきっとこれらは正解じゃない。
この言葉では、彼女を止めることはできない。
「自分がこの立場だったら、どうしてもらったら許すの?」
また質問が返ってくる。
私が彼女の立場だったら。
ヒントをもらって、がんばって考えてみる。
正解に向かって。
毎日つらい思いをして、それでも学校に行く。
何をしたら、何を言われたら、「いいよ。許してあげる」って言ってあげれるのか。
・・・
・・・・・
私だったら、どんなことを言ってもらっても、駄目だと思う。
私は、「いいよ」って許してあげることは、どんなことをされてもできない。
どれだけ言葉を重ねても、首を縦に振ることなんて、できない。
ここまで来たら、謝罪なんて意味をなさない。
たぶん、彼女の言いたいことは、こういうことだろう。
壊したものや慰謝料と言ってお金を払われても許せない。
そう、彼女も言っていた事があった。
始めて物が壊された時、弁償しなくていいから謝れ、と。
でも、それを無視したから。
それから暫くして、謝って許してあげれる時は過ぎた、と。
悩んでいる私をよそに彼女は勝手に話を進める。
「たとえば、殺人を犯して警察に捕まって、ごめんなさいって言うくらいなら初めからやらなければいい。殺したいからって開き直られたほうのがすっきりする。中途半端に改心しないでくれる?学校ってすごいよね。陥れ方は教えるけど、自分で言った言葉の責任は教えないんだもん」
彼女の言っていることが、正しいのか、正しくないのかはわからない。
でも、言いたいことはわかる。
そう思うと言葉も、手も差し出すこともできない。
何とかしなきゃと思えば思うほど、自分たちの今までやってきた愚かなことが甦る。
そんな私のことを彼女は一瞬見て、ふっと笑った。
ほんの一瞬だったが、彼女のホントウの顔を見ることができた、ような気がした。
次の瞬間には、いつもの無表情に戻っていた。
「私は、臆病者だからね。死ねって言われて、死ねないし、そんなに言うなら殺してくれればいいのにって思ってた。でも、あなたたちも口先だけのようだしね。いくら待っても殺してくれない。
だから、もう疲れたし。もう、いいよね?」
そういって彼女は、今にも泣き出しそうな、でも必死で涙をこらえて笑った。
作り物の笑顔を必死にしようとしているけれど、うまく作れていない。
彼女が人形から人間になったような気がした。
そんな、光を見た気がしたのに。
「一人で死んで忘れられるより、衝撃的な爪跡を」
ポツリと彼女が言った、そのセリフを合図に止まっていた時間が動き出した。
彼女が首筋にあてていた、カッターを動かしたのである。
「!!」
衝撃と息をのむ音がとても大きな音になったようだった。
伸ばした手は彼女に触れることなく、空を切り、黒が多かった視界にぱっと明るい赤色が飛び交った。
『衝撃的な爪跡を』
彼女の最後の一言は、鮮やかな赤色と一緒に私たちの世界に降り注いだ。
あとがき
この物語は、時間軸が約20年前で書いております。
いじめによる自殺が社会問題となり、「登校拒否」の言葉も使われ、いじめの定義も『本調査において個々の行為が「いじめ」に当たるか否かの判断は、表面的・形式的に行うことなく、いじめられた児童生徒の立場に立って行うものとする。
「いじめ」とは、
「当該児童生徒が、一定の人間関係のある者から、心理的、物理的な攻撃を受けたことにより、精神的な苦痛を感じているもの。」とする。
なお、起こった場所は学校の内外を問わない。』と文部科学省のホームページにも書かれていました。
本人がいじめだと思えばいじめだということですね。
改正される前は、『この調査において「いじめ」とは、
(1) 自分より弱い者に対して一方的に、
(2) 身体的・心理的な攻撃を継続的に加え、
(3) 相手が深刻な苦痛を感じているもの。なお、起こった場所は学校の内外を問わない。」
とする。
なお、個々の行為がいじめに当たるか否かの判断を表面的・形式的に行うことなく、いじめられた児童生徒の立場に立って行うこと。』と書かれていました。
内容的にはあまり変わっていませんが、知名度は今の方がありますかね。
そして昔は、いじめられる方の子が悪いという風潮でした。
いじめは、受けるほうは今も昔もつらいものです。
声に出すことは勇気が要ります。
でも、声を出さなければわかりません。
いいように解釈されてもっとつらい思いをするかもしれません。
一時の逃げは逃げではないと思います。
いじめはなくなってほしいものですが、なくなることはないと思います。
が、少なくなることは願ってます。
彼女のいた夏の終わり 羽入 満月 @saika12
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