第7話 誰も皆 彷徨いながら 答えを探して

これは雷神の対魔忍である私、雷道雪風が快斗達、銀翼の怪盗に出会う前の話である、私は鳥取についてから魔戒騎士であり金色騎士である王道来牙と合流していた、そしてそこで私は来牙から氷河が自らもつ創造と創世の力で生み出した3つのアルセーヌコレクション、ビリー・ザ・キッド、ジャッジメントアイ、妖刀 鬼月についてその力を見極めていた来牙から快斗達をどう成長させていくのかの話し合いを喫茶店でしていた、そしてもちろん私は対魔忍としての任務の為、その為、褐色の肌にライトグレーと金色と銀色の対魔スーツをその身を包み行動していた、暖かいコーヒーを飲みながら来牙は私に「アルセーヌコレクションの力は使い方を間違えば世界のバランスを崩しかねない」と言った、そして実際、保護で戦っていた氷河、雪羽、柚希の3人とアルセーヌコレクションで怪盗に変身を遂げた快斗達は実力面では互角だった、だが能力面では話は別だ、ビリー・ザ・キッドは世界を欺く力を持ち銃の弾丸にその力を込めることで相手を欺く、そしてジャッジメントアイは相手に解いた真実を見せる力を持ち戦闘の最中にその力そのものが最大限に発揮されると言ってもいい、そうまるで雪女である雪羽のもつ黒歴史の遺産である月の書の事象を書き換える力のように、さらには妖刀 鬼月には断ち切る力が宿っているらしい、そしてもし閃光鬼神撃を使える来牙、祭羽、柚希、紅羽と戦うとしてもだ、まずはそもそものアルセーヌコレクション力を発揮する妖刀 鬼月に対抗できるかまではわからない、私と来牙のいる喫茶店は砂場のコーヒーという名の喫茶店だ、レトロな雰囲気で落ち着いて話が進む程に居心地がいい、今はまだ解散した漆黒の銀翼のメンバーつまりは黒斗達が快斗達、銀翼の怪盗に接触する機会はまずない、そして何故ならそれは退魔士、対魔忍とともに様々な事件の処理に動いているからだ、そしてきっと何より雷神の対魔忍である私がここ鳥取の地に足を踏み入れたのは私自身もきっとどこかで彷徨いながらも答えを探しているからだ、この座標なき世界で、そして来牙に私はコーヒーを飲みながら「誰も皆 彷徨いながら 答えを探してる、あなたもそうなんでしょう?」と問いかけた、そしてその問いに来牙は「ああ、その通りだ、俺もまだ彷徨いながら答えを探してる人間だ、間違いなくな」と嬉しそうに笑った、その笑みに私はどこかでホッとした、そして雪羽の報告によると黒歴史の遺産の力に対して下級妖怪が対応してきているという話だった、それぞれに答えを探すこのアルセーヌコレクションの保護と回収の旅は奇しくも私達に試練を与えていた、そもそも学園クローバーの生徒会長、霊山寺霊斗と心願時 真名美の2人だってそうだ、そして迷いながらも真名美は変身デバイスであるローズクリムゾンギアの開発に乗り出し、そして魔戒騎士の血とその力を受け継ぐ霊斗は必要ならばその身に宿る魔戒騎士の力を使うと決めた、そしてもちろん雷神の対魔忍である私、雪風も雪羽を出来るだけサポートする為に対魔忍の力を使うと心に決めていた、そして巡り来る季節の中で季節は次第に冬から春に変わりつつあった、そしてその風は私の頰を撫でる、アルセーヌコレクションの力は氷河が自ら生み出した力だ、そしてそのことに変わりはない、来牙と私は砂場のコーヒーを後にしたそこに柚希が迎えに来た、そして柚希は唯一のアルセーヌコレクション 妖刀 鬼月の力を目の当たりにした勇者の一族の人間だ、今回の私の目的の1つであるアルセーヌコレクションのデータ集めに協力してくれている、そして伊邪那美家の退魔士である祭羽は、彼女は今は退魔士のリーダーとしての仕事でいっぱいいっぱいだった為、どうしても私ともに鳥取には来れなかった、だがそしてその彼女が頼ったのが勇者の一族である夏川柚希、彼女だったのだ、柚希は私に「仕事で一緒になるのは初めてだね」と嬉しそうに言った、実際、勇者の一族の間では私、雷道雪風はかなりの有名人だ、雷神の対魔忍の称号をもつ者としてそしてそのことは重々理解していた、そしてそのことから当然、柚希も晴嵐の勇者の称号をもつ勇者として私のことには興味はあったのだろう、そしてどちらも守りし者という立場で能力や戦闘スタイルは違っても互いの興味本位は消えることはないのだから、そして私は柚希に「そうね、よろしく」と返した、すると来牙は私に「どうやらお前は噂通りのツンデレの対魔忍のようだな」と返した、そう私はツンデレだ、普段はクールだが時よりツンデレが表に出てしまう、そして奇しくも勇者の一族、対魔忍、魔戒騎士というチームだ、情報ならそれなりに互いの組織から出ている分はその分は気が軽い、私は来牙に「そう、私はツンデレなの、きっと誰に対してもね」と言った、こうして私と柚希、来牙の3人のそれぞれの守りし者としての仕事が始まった。

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