第2話 きっと響きあう 僕らの祈りのために
俺、烏丸快斗がアルセーヌコレクション ビリーザキッドを手にしてから数日経った、俺の通う高校は鳥取の倉吉にある、手に持ったビリーザキッドをくるくると手で回しながら俺は何故、アルセーヌコレクションに適合できたのかをずっと考えていた、時同じくしてその頃、俺、白川氷河と雪羽の2人は快斗がどこにいるのか調査していた、アルセーヌコレクションはその特性として適合者の祈りに響きあい共鳴するという特性を持っているからだ、そしてその特性はアルセーヌコレクションを生み出した俺自身にもある、雪羽は俺に「祈りが響きあえば、普通に会いに行けるのにね」と言った、俺は大天狗となまはげの持つ創造と創生の力を受け継いでいるからだ、そして俺は雪羽の肩を優しく叩き「それなら大丈夫だろう、きっと響きあう 僕らの祈りのために」とそして学校の休憩時間、俺は胸元にしまっていたはずのビリーザキッドが熱を帯び熱くなったの感じてそして俺は思わずビリーザキッドを取り出した、どうやらアルセーヌコレクションの特性なのだろうか誰かの祈りに響きあい共鳴反応を起こしたらしい、そして先生が入ってくるとともに銀髪に白色と青色のニーハイソックスと制服を着た妖艶な女の子が入ってきた、何故かあたりが雪山のように冷たく感じる、それは生徒たちも感じていた、そして彼女は間違いなく妖怪だ、雪女だ、先生は「転校生を紹介するぞ」と言うと彼女は黒板にチョークで自らの名前を描いた白山里 雪羽、それが氷河とともに美術館で会った彼女の名だった、雪羽は「皆様はじめまして、白山里 雪羽と申します、これからよろしくお願いします」と言った、男子生徒は彼女のスタイルの良さに惚れ惚れしてしまっていた、だが俺はそれ以上に彼女の持つ黒歴史の遺産である月の書の力に興味を持っていた、そして彼女の持つ月の書は事象と因果を書き換えるという力を持つだけにその為俺が手にしたアルセーヌコレクション ビリーザキッドとは相性が非常に良いのだ、先生は雪羽に「君の席は快斗の横だな」と言った、そして彼女は俺の隣の席に座った雪羽は俺に「あなたが託された力を見守るように氷河に言われてね、ここに転入手続きしてもらったの、私が妖怪、雪女であることはくれぐれも内密にね」と言った、こっちとしても怪盗であることが生徒たちや先生にバレるのは御免被るところだったのでちょうど良かった、俺の祈りが氷河と響きあいそしてどうやらさらには雪羽の持つ黒歴史の遺産である月の書とも共鳴したようだ、そして黒歴史の遺産もアルセーヌコレクション同様に祈りなどに共鳴することがわかっていた、その頃、俺、氷河は鳥取の倉吉に着き祭羽と待ち合わせていた、そしてその理由はアルセーヌコレクションビリーザキッドの適合者が見つかったことの報告と雪羽を快斗の学校に転入させたことの報告だった、喫茶店で気長にコーヒーを飲みながら待っていると息を切らして祭羽が来店した、そしてパフェと紅茶を祭羽は注文して俺の席に座った、そして祭羽は俺に「ビリーザキッド、あの有名で名高い英雄の名を持つアルセーヌコレクションに適合した人物がいるって聞いて慌てて来て」と言った、それもそのはず快斗の烏丸家は祭羽の伊邪那美家同様に対魔士の家系だったからだ、しかも伊邪那美家とは肩を並べるぐらいには強い、そして俺は祭羽に「彼が烏丸家の出身で対魔士でもあることは調べてきたわけだ、でもそれだけじゃないだろう?」と問いかけた、すると祭羽はため息をつき「彼は対魔士としての能力もそれほどあったわけじゃないの、強いて言えば欺いて勝つことはしてきたから怪盗にはむいているけどね、彼のその欺く力を育てたのは鬼の一族、茨城童子よ」とこれに関しては俺も正直驚いた伊邪那美家は鬼の一族、酒呑童子の血と力を受け継ぐがその相棒とも言える茨城童子、彼が快斗に欺く技術を教えていたことにだ、そして祭羽はパフェを食べながら「そしてここにはもう一つのアルセーヌコレクション、ジャッジメントアイの適合者がいることもね、あなたと雪羽が独断で動くから苦労したわよ」と言った、そう倉吉の美術館にも俺と雪羽の2人はそれなりの用があった、それはもう一つのアルセーヌコレクション、ジャッジメントアイが展示されていたからだそしてすでにもう適合者の目星がついていたからだ、そしてその適合した女の子は対魔士の家系で隊長を務めるほどの実力を持っている、祭羽は俺に「諦めないことを強さと呼んでもいいのよ、実際、私達はそれで困難を乗り越えてきてるからね」と俺は祭羽に「あの力は誰もが描いた願いを力に出来る、世界を欺いてでも世界を守り抜くという快斗の願いをビリーザキッドは叶えようとしている」と祭羽は「そうよね」とうなづいた、そしてその頃、俺は雪羽と学校の屋上で話し合っていた。
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