007 書き続けられるジャンル

    ◆2023年9月27日

小説を仕上げるには、ショートショートさえ創意をひねり出す時間が要る。


しかしボケ婆さんに残り時間は少ない。ネタを仕込む知力共になけなしが先細り。


それでも何か書きたい欲求を捨てられずに昨年末、エッセイと気取って身辺日記をタラタラしたためることにした。それならどんな駄文だろうがくたばりかけだからと許されるんじゃって下心、甘えが、時代遅れを自認してもあったからだった。



…それはともかく、🔰【海月山に花の降る】はこうして始められ、次回でちょうど百話に及ぶ。





ぐうたら貧乏だけが自慢の婆さん記だから、もちろん不人気。

だが、本人の私はたいして堪えてない。

今さら文才がないだのつまらん内容だのと思われようが、「死ねば」と面と向かってあざけられるでなし。

むしろ、こうしてあんたらも次第に精彩を欠いてボケてくんだよと、知らしめてやれる傲慢に開き直ってる。




令和となり、昭和を席巻していた著名人が次々鬼籍に入ったり老残や零落をさらしてる。華やぎの時が鮮烈だったればこそ、その落差は目を覆うものがある。

が幸いにというか、私は場違いカクヨムデビュー。そして今後も脚光を浴びることはない。つまり、今以上に惨めさをさらそうが世間様には恥じずにすむ。

……ありがたや。こうなりゃ余生は落ちぶれほ~だい!


したがって海月山日記を欠かさない限り、大きなつらでカクヨム民を名乗れる。

出だしだけ公開したきりな小説だって、一生未完でも単なるスランプとうそぶける。



当然、誰の益にもならないものを気まぐれに露出したって…ろくに読まれない。

しかし、だからこそ、創意や設定が欠かせない他ジャンルを血眼で手間暇かけても報われない虚しさからは、ほど遠くいられる。他では決して得られない気楽さ、気安さに、自己愛身辺記は逃避できる。見せびらかせさえできちゃう。

はみ出るしかなかった社会へ報復する事件を引き起こす犯罪者みたいにね。





明日にでも、🔰【海月山に花の降る】の百話目を掲載する予定だ。


しかし、例えばショートショート🔰【百頭女のたいくつ】はそうはいかない。

タイトルからも一話完結じゃ芸がなさすぎと、百話連載をもくろみたいからだ。

それには、それだけの大ボラネタをどう工夫したらか……。

数字がらみ話を1から順に思いつけるには、やはり応援てもんが要るじゃんか。


ほぼ自己満だけでとりかかれるジャンルと、わずかでいいから評価してもらわずには継続し難くなるジャンルが、私にはあるもんでねえええええ。






──な~んて風に、創作意欲の根源が承認欲求がらみ婆さんには、8割方を自己満だけですむ🔰【海月山に花の降る】日記エッセイだけで、生存証明はすでにはたせてるようなもの。


だから、頑張っても受けないジャンルに挑むアホらしさには、いずれ飽きはてるはず。

したがって、後は単発ですむ詩とかしかチャレンジしなくなりそう。



けどこんな損得勘定婆さんでも、希少な応援だからこそ本当にありがたく、多大な励みとなる。感謝から、なんとか応えたいとも思うのだ。

だもんでいつまた、毎度の気まぐれにシャカリキこきだすやもとて、今回の駄句はね。


🔷月の夜は海月くらげも恋に溺るらん

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