第133話 夏休みだから遊びたい!!
あの会議から2日が経過した。
後ちなみに、今回の学校対抗戦闘訓練の相手校は刃堕れ中学校らしい。
あそこにプレイアブルキャラクターは2人………だったな。
会えたら良いなぁ〜。
そう思いながら俺は今、旧寮の自分の部屋で、相手校の代表とスケジュールの確認を、ダンジョンウォッチでし終えた所だ。
…………夏休み何ですけど。
………青春何ですけど。
仕事ばっかりでお辛いんですけど?
遊びたいもといダンジョン行きたいんですけど?
そう思いながら俺は、折角できた空き時間を使ってふて寝する。
今日はもう仕事は無い。
だからと言って何もしたくない程疲れた。
辛ぁ〜。
そう思っていると…
プルルル!!プルルル!!
ダンジョンウォッチが鳴った。
…………メッセージを送ってきたのは何処のどいつだよ?
そう思いながら画面を覗き込む。
『やあ無神!お仕事辛そうだね!今日はもう仕事は無いって聞いたよ!だから一緒に遊びに行こう!集合場所はS校舎の広場ね!』
俺はこのメッセージを見た途端、S校舎の広場に駆け出して行った。
★★★★
着いた。
…………いつもの三人衆に浪江、黒椒、お嬢、曖昧、アリアーネ………オールスターズじゃねーか。
そう思いながら俺は奴らに近づく。
「おーい!!来たぞぉ!!」
俺は全力で手を振りながら、自身の存在をアピールした。
そして…
「やっと来たわね」
「では行くのですわぁ〜」
「楽しみだね!無神!」
「はい、これあんたの分」
ガサッ!バシッ!
…………何か袋を鏡花に投げられた。
………まぁいいか。
そう思いながら俺は、奴らの後についての行くのだった。
★★★★
遊びに行くと言われて、俺は完全にダンジョンに行くものだと思っていた。
だが現実は非情だった。
………どういうことかって?
こういうことだよ。
そう思いながら俺は、周りを見渡す。
水着。
前を見ても水着。左を見ても水着。水着を見ても水着。後ろを見たらベンチ。
………………プールじゃねぇか。
プールじゃねぇかァアアああああああああ!!!!
ぁあああああああああああああああああ!!!!
俺は心の中で絶叫する。
そして…
「ねぇ無神?この水着どうかな?」
「貴方の水着はこの私がお選びになったのですわよ!褒めまくりなさい!」
「ああ、うん。ありがとう」
「どういたしましてなのですわぁ〜」
…………何か囲まれてる。
8人の女性に囲まれてる。
…………ここはホストクラブじゃねぇぞ、おい。
指を絡ませんなぁ!!
そう思いながら俺は俯く。
すると黒椒が話しかけてきた。
「何か気乗りしてないね無神、プール嫌いだった?」
「いや、ただ完全にダンジョンに行くものだと思っていたから、少し悲しい」
「ププッ!なにそれ?冗談?わざわざ成績にも入らないのに命賭けに行くとか阿呆じゃないんだからさ!」
…………誰が阿呆だって?
そうブチ切れていると、光に右腕をホールドされる。
「ねぇ無神、そろそろプール入ろ!」
「ああ」
そうして俺は立ち上がる。
すると…
ガシッ!
曖昧に左腕をホールドされる。
「お姉ちゃん泳ぐの苦手なんだぁ。教えてくれないかな?」
「…………」
お前ロイナルの水中ダンジョンで思いっ切り泳いでたじゃねぇか。
そう言おうと思った瞬間、曖昧に睨まれた気がしたので黙る。
…………まぁ、取り敢えず楽しむか。
そう思いながら俺はプールに入り、浮き輪に乗っている浪江を突き落として逃げ始めた。
ああちなみにこの後普通に捕まって首締められたよ。
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