第131話 着いた瞬間にこれだよ
長い長い空の旅も終わり、俺達はここ星月中学校に帰ってきていた。
そして…
この飛行機が止まった瞬間、沢山のお出迎えが現れた。
………オデンジャーズは何でおでんを手に持ってるんだ?
………考えるだけ無駄か。
そう思いながら、俺はこの飛行機から降りようとする。
すると………
プルルルプルルル!!
ダンジョンウォッチが鳴った。
…………何だよ。
俺は心の中で悪態をつきながら、相手もよく見ずに出た。
『お~いもしもし後輩君?』
……………生徒会長かよ。
……………しっかし嬉しいのに何か意地悪したくなるだよなぁ~この人。
………原作で虐めてたからか。
そう思いながら、俺は言葉を返す。
「会長、何の用ですか?」
『ああ、ね?私ちょっとロイナルで長めの仕事をやんなくちゃいけなくなったんだよね』
「どれだけの間?」
『3ヶ月かかる。間違いなく3ヶ月はかかる』
「…………え?それってヤバくないですか?」
『…………うん、やばいね』
そう、何がヤバいってこの人が学校対抗戦闘訓練に出れなくなる事がヤバい。
………てか学校対抗戦闘訓練サボっても良いレベルの重要な仕事って何だろ?
………まあ、そこはどうでもいいか。
問題なのは、何故それを俺にわざわざ伝えてくれたのかということだ。
…………聞くか。
「何故そんな話を俺に?」
『ああ、君には私の代理で出て貰おうかなって思ってね★』
「…………へ?」
…………まず、俺が驚いてる理由を話すには、学校対抗戦闘訓練についての説明をしなくてはならない。
…………まあ、言うて名前の通り他の学校と戦うってだけの行事なんだけどもね…
あとちなみに、この行事に参加するのはもれなく全員3年だ。
…………何故かって?
よっぽど強くないと年上には勝てないからだよ。
……………そう。
何言ってんだこの女?
何で俺が星月代表で出ないと行けないんだ!?可笑しいだろ!!!絶対他に適任いるって!!!!何で俺なんだよ、クソがっ!!!!
…………というのは心の奥にしまい込み、も一回聞いてみる。
「何て言った?」
「私の代わりに出て」
この日程、自分の耳の正常さを恨んだことは無いだろう。
…………そしてそんな事を思っていると…
ガコン!!
………あ………あいつ…逃げやがった………許せねぇ。
そう思いながら俺は、膝から崩れ落ちるのだった。
新規登録で充実の読書を
- マイページ
- 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
- 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
- フォローしたユーザーの活動を追える
- 通知
- 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
- 閲覧履歴
- 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
アカウントをお持ちの方はログイン
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます