第7章 学校対抗戦闘訓練
第130話 空から見下ろす景色
俺は今、真っ黒い空間の中にいる。
おそらくだが、黒魔法を使った反動で気絶したのだろう。
やはりこの魔法はえげつなくハイリスクハイリターンだな…
まあ、そのお陰でダミーに勝てたんだから儲けもんか。
…………そろそろ目覚めそうだな、俺。
なんとなく、俺はあと30秒もしない内に起きるだろうという予感を感じ取った。
…………誰かが俺の体を揺さぶってやがるな?
ふざけんのもたいが…
★★★★
…………キテ………オキ………オキテ!!!!
「どわっふぉい!!」
俺は光に肩を全力で揺さぶられながら起床した…
のは良いんだが…
ブンブンブンブンブン!!!!!!
止めて、吐く。
「おいこら待て光。止めろぉ!!俺別に乗り物酔いなんてしないのに吐きそうになったじゃねぇか!!」
「起きて!!起きてぇ!!」
ブンブンブンブンブンブン!!!!!!
……………あ。
★★★★
ゴロロバッシャーン!!
俺はこの飛行機についてるトイレで、この気持ちにシットダウンしてもらい、スイートルームに戻った。
「おい光。俺になんの恨みがある?」
「ウノ15連敗」
「そういやそうだったなぁ!!!!」
俺はブチ切れながらスイートルームにある、俺の寝ていたベットに座った。
…………それはそうとしてここは飛行機内部らしい。
俺が気絶している間に、どうやら予定全部終わったみたいだな。
まあ、面倒事をスキップしてくれてありがとう。
…………う?、まあそれはそうとして、そして俺は静かに左を向く。
「………ららん、ららん」
俺は目をこすりながら外の景色を眺めて、もう一回左を向く。
「ふんふんふん、たららーん」
あ?アリアーネ?
何故ここに?
そして何でスイートルームなんだ?行きのジェットは?
………聞くしかないか。
「お~い光、何でスイートルームなんだ?」
「ん?ああ!君が十三魔公を追い払うのに尽力したからって、国がお礼にスイートルームを用意してくれたんだよ。しかもこの国最高のあの魔法式飛行機の………ね?」
「行きのジェットは?」
「誰も乗せずに帰るみたい」
「………シンプルに可哀想」
「んでこのアリアーネ?って子だけど、星月に転校することになったから」
「…………なんで?どうやって?条件は?」
「えっとね、理由は魔王討伐に協力するためで、校長と、丁度来ていた生徒会長により承諾したね!!で、最低限の条件としての大和語は、この子大和語ある程度喋れるからオッケー、だってぇ!!」
「何でもありかよあの会長…」
俺はそう思いながら、この飛行機の中でも、時間は過ぎていくのだなーと思いながら、空の旅を続けるのだった。。
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