第126話 明日の閉会式に向けて
俺はあのポンコツエルフに、1連分の石を集めさせ、始崎にポンコツエルフのスマホを渡し、1連させた。
そしてその結果が良かったのか、あのエルフはホクホク顔でこの宿を後にした。
そして…
俺は光と、トランプをしていた。
「……………」
今やっているのはババ抜き。
そして今は最終局面。
どちらかが、一度の運で敗北するという緊張感…
なんてものはなく…
「………無神、そっちじゃなくてこっちを取った方が、僕はいいと思うよ!」
「…………」
そう、この勇者は絶望的にポーカーフェイスが下手くそだった。
そして俺は、このクソ雑魚から、ハートの2を奪い取る。
…………呆気ない。
そう思っていると、光がプルプルと震えながら、こう言っていた。
「無神!!もう一回だ!!」
「やだ」
「何でだよ!!」
「…………お前は忘れてるかもしれないけどさ、これ15回戦目なんだよ?」
「ん?忘れてないよ?」
「じゃあ何で挑めるの!?」
「何故って、勝てるまでやれば勝てるからだけど」
「オーケーお前はもう口を開くな、寝るぞ」
「ちぇー」
そう言いながら、勇者は床に着いた…
と思ったら、俺に話しかけてきた。
「ねぇ」
「何だ?」
「明日で終わりだね、この研修」
「だな」
「無神はお土産どうする?」
「木彫りの熊さん」
「…………絶対止めた方がいいと思うよ、それ」
「何でだよ」
俺の完璧なお土産センスにケチ付けやがって許せねぇ。
………まあ、いいか。
今日はゆっくり寝たい気分だ。
…………そして俺は、この睡魔に飲まれて行くのだった。
★★★★
朝になった。
そして俺は、この勇者が寝てる隙に、朝のルーティンを終わらせる。
そして散歩でも行こうかなと思っていたそのとき、ダンジョンウォッチが鳴った。
俺は慌ててダンジョンウォッチのメッセージ機能を起動する。
送ってきたのは……………爺?
そして肝心の文章を見る。
するとそこには一行の短いタイトルと、長い説明文があった。
…………そして俺は、タイトルを見た。
『緊急事態』
…………あの爺は冗談でこんなのを送ってくる人じゃない。
つまりマジで緊急事態という訳だ。
………あれが緊急事態と豪語する状況。
かなりヤバイな。
そして俺は、長い説明文をチラッと見た。
…………すると、俺はあり得ない文字を見つけた。
『十三魔公が出た』
これを見た俺は、ステータスを開いて装備を本気形態に移行し、駆け出した。
爺の元に向かって。
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無神天人
レベルー87
職業ー極者
体力ー1158/1158
魔力ー47861×2/47861×2
攻撃ー1278
防御ー227−226
魔攻ー1686+111111111
魔防ー286−285
速度ー1099+111111111
幸運ー787
スキル
《無属性魔法ー25》
派生スキル
《現剣無双ーMax》 costー10/10
《
《濫願の眼ー8》
__________________________________________________
…………ん?何で藍魔法が無いのかだって?
………隠してるだけだよ。
全てから。
隠れ刀で………ね?
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