第118話 これがこいつに対する答えだ



極めた水属性魔法というのは凄まじい。



…………特に水中で使用した場合は。



更に凄まじい。







だが、水中にいる魔物は、体を水圧から守るためかしらんが圧倒的な水耐性がある。




それを貫通するのは無理だ。







……………だからこそ。








この戦法が刺さる。









……………そう!!!!


ボス以外にはあまりにも面倒くさ過ぎてやらない戦法…



相手の水属性耐性を無効化する。


それだけだ。





…………どうやってやるのかって?


決まってる。





相手の回りにには水が漂っている。



ならそれを失くせば…



相手はビチビチ跳ねてるだけのカモでしかない。


そして…



魔物は、水中から陸に対応するために、耐性を変更する。



そう、乾燥しても生きていける体を。




………そうして相手の耐性は分散する。




………これにより。






相手は死ぬ。












…………おいおい、水をどうやって失くすつもりだ?


だってぇ?



そう、一つだけ方法がある。



それは…







インベントリに、水を入れる。







…………な?道中でやりたく無いだろ?


しかも不可能だし。








そして…









キュゥウウウウウウン!!!!





全員が力を合わせ、この隔離されたため水が海から補充されないこの部屋からは…






水が消えた。






からーの!




「ロストオブ、アクアスライスト」


「アクアドライブストレートですわ~!」






キュキィイイイイイイ!!!!



スジュウウウウウン!!!!






敵は、跡形もなく消失した。






そして気分が上がってきて俺は、元気良く開いた扉から、下層に繋がる階段に足をかけた。




「さ!よし!帰るか!!!!」




すると…



「こら!!このインベントリに入ってる水全部外に出すのが先でしょ!!!!」







…………ですよね~。





そして俺は、この忘れたかった糞めんどい作業を、とっとと終わらすのだった。



  • Xで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る