第115話 海の洞窟?



俺達は今、割りと明るい海の底に訪れていた。



………そして目の前には。




「………いつものダンジョンに続く階段か…」


「でも水中にあると、全然違う物にも見えるね!」


「不思議」


「………まあまあいいから、とっとと泳いで入ろうぜ」





そして俺達は泳ぎながら…




この階段のある長い道を進んでいった。











★★★★明るき奈落 第1階層







あの道を泳ぎ進めてから二分後。


遂に俺達は、ダンジョン内に辿り着いたんだ。


だが…




「ダンジョンの中が海底洞窟みたいになってるね!」





………そう、辺りが水に囲まれているのである。


それはもう海の中と景色が変わらん程に。




…………まあつまり俺が何を言いたいのかというと。



「戦闘しづらいな…」


「コラそこ文句言わない。戦闘で雷系魔法使うよ?」


「やめろ、俺が死ぬ」





…………そう。


まず水中なので炎系の魔法が物理的に使えない。


そしてパーティーの場合は、味方が感電する恐れがあるため、雷系も封印。




そして風を使おうにも威力が下がる!






…………ならばどうするか?



決まってる。








「あっ!魔物だよ!m…


「白夜」




チュドオオオオン!!!!





…………そう、無属性魔法と身体能力で真っ正面からぶち倒すしかない。





俺は今この瞬間だけ、筋肉に脳の支配権をぜんつっぱし、魔物どもを蹂躙していく。





「はっはっは!!!!魔物はどこだぁあ!!!!血祭りだぁ!!!!」



そして俺は、何かを忘れているような気がしながら、5階層を目指して歩いて行くのだった。







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