第114話 水上防衛都市




約2000年前、この世界にはダンジョンができた。


山の中、空、はたまた水中まで…


いろんな所に出現した。



…………そしてダンジョンには、長い間攻略が進められなかったら、中にいる魔物達を全て外に出す…



コラプスと言われる現象が起こる。



そしてその仕組みは、どんなダンジョンであれ一緒だ。



…………そしてさっき水中にもあると言ったな。



そう、ダンジョンは陸にあるものが全てではないのである。


水中も攻略しなくてはならない。



………ただ攻略するにしても、呼吸をどうするか、という課題に悩まされていた。



………まあ、別に冒険者なら普通に3時間は息が持つだろう。


人間ってなんだっけ?




………話が逸れたな。







…………まあ、これがわざわざ水中に行く理由だ。


………大変だろ?大変なんだぜ。







…………まあ、そしてここロイナルは、ヨーロッパらへんのほぼ全体の海の中にあるダンジョンを管理している。


ロイナルは水中ダンジョンの専門家なのだ。



そして水中ダンジョンに潜るには、特殊な装備を着ないといけない。




だからこそ許可がいるわけだ。











という事で…








今俺達は、ロイナルの水上防衛都市…



ベネル(ベネチア)に訪れていた。







「…………ここがベネルか。何か壮大だなぁ」


「まぁ、ワープゲートがあの中学と繋がってるから、一瞬で来れたけどね」


「まあまあ!取り敢えず、この建物に入ろうよ!ここなんでしょ?目的地」


「…………ああそうだな、行こう」




そうして俺達は、このまるで要塞のような建物に…




ゾロゾロと入って行くのだった。













★★★★





俺は今、待合室で着替えの遅い女子達を待っていた。




…………しっかしあれだな。


原作通りここまでしっかり着込むんだなぁ。






そう、俺は今…




まるでダイビングスーツのような物を着ていた。




…………ちなみに、ようなが付いてる時点で分かる奴は分かると思うが。


ただのダイビングスーツじゃない。



かなり、水中ダンジョン攻略が楽になる機能が備わっている。



……………今日はあのエルフに会いに行く予定だったんだが…



それでも、この高性能なダイビングスーツの機能を使いたくて体が疼いている。




楽しみだなぁ…







そして俺がそんな事を思っていると…






「おーい無神。着替え終わったわ」


「マジで?何人?」


「全員」


「よし!!!!じゃあ早速行こうぜ!!!!」




そして俺は、意気揚々とこの部屋から出て…





ダイビングスーツを着た集団を、引き連れて行くのだった。

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