第113話 戻ったら予定を決められていた

スタッスタッスタッ



俺は宿に戻って来ていた。


………しっかし割りと遠くまで行ってしまったせいで、戻るのが遅くなってしまったな。


………まあ、いいか。


そして俺はそんな事を考えながら、宿に入った。


すると…








いい匂いだな。


………これは、エスプレッソか?







…………そしてジャムの甘い香りもする。



………もしかしてあいつら俺抜きで朝飯食べ始めたのか?


許せねぇ。




………まあ、俺も悪かったから文句ばっか言ってないでとっとと行くか。



そして俺は、食堂に急いだ。






★★★★






俺が食堂に入るなり、皆が俺を見つめてきた。


………視線が痛い。



そう思いながら俺は、肩身の狭い気分で、空いている席に座った。








…………今日の朝飯はビスケットにクロワッサン、そしてエスプレッソが添えられているな。



…………何かザ、家庭料理って感じのが出てくる宿なんだなぁ。



…………まあ、これはこれで新鮮だな。



そう思いながら、俺は何食わぬ顔でビスケットにジャムを塗り、頂き始めた。




すると…






「どこ行ってたの、無神?」



…………始崎が切り込んできた。


なので俺は…





「勧誘」


「…………こんな朝から偉いね」


「てか誰を?」


「おい黒椒、覚えてるか?昨日俺がボコボコにした奴」


「ん?………ああ、あの格闘ゲームの子?」


「それ、そいつを勧誘してた」


「…………性別は?」


「女」


「…………お姉ちゃん、あまり感心しないなぁ」


「うるせぇほっとけ」






…………そしていつも通りの空気が流れ、皆自分の料理?を美味しく頂いていた。



………そして2分がたった頃。




光が口を開いた。


そして…





「ああ、そうそう無神。今日水中ダンジョン潜る事になったから」


「……………ヱ?いつ決めたの?」


「お前が勧誘行ってたときだ」


「…………変更は?」


「許可取ったから今更帰られない」





……………ヱ?







そしてそこからの俺は…



あまり美味しく、料理を堪能できなくなるのだった。



………絶望で味がしないぜ!!!!

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