第110話 ここに来た最大の目的



あのあとセーブエリアに到着した俺達は、すぐにゲートに入り、上に戻って来ていた。



………そして辺りを見ると。






「夕焼けか…」


「綺麗だよね!!」


「……………俺の背中が赤くなってるのは夕焼けのせいかな?」


「関係ないわ」


「私が引き摺ったもの」


「境花と浪江ぇ…………お前らそんな仲良かったっけ?」


「「うん」」


「…………そっか、仲良くするのは良いことだな」




そう言いながら、俺達は宿に向かって行く。




この夕焼けを堪能しながら…












★★★★





そして俺達は宿にたどり着き、飯を食べて、風呂に入り、後は寝るだけとなった。




そして…





「部屋どうすんの?」






…………境花がそう俺に声をかけてきた。


当然だ。


何故なら…











俺達は8人。


そして与えられた部屋は2人部屋が4部屋。



………そう、男女を考慮されていない。











…………あれ?お前が2人部屋で一人で寝て、誰かが2人部屋で3人で寝れば解決だろ?だってぇ?


甘いな。




この部屋達は冒険者という人外の為に作られた完璧なまでの防犯機能が備わっている。


別の冒険者が他の冒険者の部屋にいつでも侵入できるって場所でわざわざ金払って一夜過ごしたいと思うか?


俺は思わん。





…………そして話は戻るが。


この部屋達は、3人で寝ると防犯の意味が無くなってしまうのだ。


何故かと言うと…




まず3人が部屋にいると警報が鳴ります。


当然止めます。


ですが止めると、他の防犯機能も停止してしまいます。


何故かって?


この部屋達は、中にいる人の数を把握するという機能が着いてるんだが…



3人だと大体の防犯機能が作動するんだよな。


でまあ、それを止めるとなると、当然ほとんど機能しなくなる。






まあ、長ったらしく話したが…





つまりは大人しく2人部屋には2人で寝ろってことだ。


実に分かりやすい。



死ね。






……………でまあ、俺は1人を、この7人から選ぶ必要があるって話に落ち着いた。



それが今だ。



……………まあ、決まってるんだけどな。






「光、君に決めた」


「……………幼馴染みとか安心できるよ?天人?」


「ごめん。天の神様の言うとおりで決めたから…」


「もう一回やり直す事を希望する」


「ごめん、無限ループ秒読みだから無理」



そして俺は、境花を上手くあしらいつつ、光を部屋に引っ張って行くのだった。



そして引っ張って行く途中、始崎の方を見た。






「………………」ジィー






………バレテーラ。


俺が光を





まあ、理由は勿論あるんだけどな。







そして俺は、部屋にたどり着き…




バタン!






速攻ベッドダイブをかまし、眠りにつくふりをするのだった。



そして…






切り札発動。






《隠れ刀》





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