第106話 宿へ…
あれから20分ぐらいが経過した頃…
俺達は宿にたどり着き、荷物を置いて更に30分程歩き、開会式のある会場へと足を運んでいた。
…………疲れた。
やっと座れる。
そして俺はそんな事を思いつつ、近場にあるパイプ椅子にへたりこんだ。
すると…
「………無神、恥ずかしいからその座り方やめて」
「え?」
境花にそう注意された俺は慌てて辺りを見回す。
すると…
「………………めっちゃ目立ってる………だと?」
「だから言ってるじゃない」
…………クフッ。
視線が痛いんだぜ…
…………いやまあ、確かにパイプ椅子に頭から行ったのは悪かったけどさ…
そんな見てこなくてもいいじゃん…
そして俺がそんなダサい事を考えていると…
『やあ!!!!諸君!!!!開会式を勤めるハフロン・ホルタメーオだ!!!!これから少しの間宜しく!!!!』
……………早速か。
原作でも割りと活躍してたクソ優秀な女校長…
ハフロン校長…………略して風呂校長。
…………仕方ないだろ!?
皆この人の事風呂って言ってたんだから!!!
俺は悪くない!!!!
…………話に集中するか。
そして俺は、何か壮大な喋り方の風呂の演説に、耳を傾けるのだった。
★★★★
終わったな。
大体15分ぐらいで終わった上に内容も良かった。
流石風呂。
優秀だわ。
………そして俺がんなことを考えていると。
「………ねぇ、今から明後日まで自由行動らしいけど………何するの?」
「え?………ダンジョン行くか」
「仲間探しはどうするんだい?」
「…………手分けするか」
そして俺がこう返した途端、全員の顔が笑顔になり…
「「「「「「「「選べ」」」」」」」」
「……………俺はソロd…
「えいっ!!」
バビュウウウウウウウン!!!!
……………え?
あの……今浪江さん?普通にその弓で攻撃しようとしてきたよね?
………いやまあ、避けたけどさ。
………………え?
マジで選ぶの?
…………何か人間関係に亀裂入りそうだから絶対やなんだけど…
「ああ、ちなみに私達は全員後腐れなしっていう条約締結してるから、安心していいよ無神」
……………始崎さん?
あんたは俺の味方じゃなかったの!?
こんなのあんまりだ…
…………まあ、優柔不断は嫌だしとっとと決めるか。
「黒椒、君に決めた」
「…………何で私を?」
「一番関わり薄いから何とかしようと思ってさ、じゃあぬいぐるみ買いに行こうぜ!!!!」
「…………うん、行こっか」
そして俺達二人がこの場を離れようとすると…
物凄くエグいプレッシャーを後ろから感じた。
…………後腐れ条約は!?
「………遊ぶだけじゃなくてしっかり仲間見つけなさいよ?」
…………ああそういう事か。
俺のお遊び気分にぶちギレてる訳だ皆さん。
………気引き締めて行くか。
そして俺は覚悟を決め…
黒椒と一緒にゲームセンターに向かったのだった。
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