第96話 終了と行き先

次の日







昨日、俺達はバトロワ終わった後、表彰式があったのだがクソ程つまらなかった。


何が好きで校長asmrを30分も聞かせられなきゃいかんのか。


はよ解放しろ、と思いながら無駄な30分が経過し、ついに教室に戻ることができた。





そう………Sー1の教室になぁああ!!!!


念願だわ。


めっちゃ綺麗だったし。




………まあ、別によく見るあの金ぴかな装飾品まみれでもなく、Cにいた頃とほぼ変わらん教室なんだけど…………まあ。




おそらくプラシーボ効果って奴だ。



…………何か途端に悲しくなってきた。



この話題は忘れよう。






…………何たって今日は。



「行き先決め………だからな!!!!」





そうして俺は、ウッキウキでこの部屋を出発したのだった。









★★★★







着いた。



…………Sの校舎…………Cの校舎よりも遠いんだよなぁ~。


まあ、旧寮から行ったらの話だけど。


普通に男子寮女子寮からは近いからな~。


うらやまうらやま。






そして俺は、そんな事を考えながら教室に入る。




「はよー」


「あら無神、おはよう」


「無神!今日はいい朝だね!!」


「………何か即死しててすみません」


「お前昨日からずっと謝ってるよな?もういいぞ」





…………俺も最後らへんお前らの存在忘れてたし。


お互い様だぜ!




そして俺がそう思っていると…



ガララララ



「Sになったからって浮かれてるんですか?皆さん?さっさと席に座りなさい!!!!」


「「「「ごめんなさい」」」」



江三子先生のご入場だ。



…………てか俺またまたギリギリだったな。


俺の悪運強すぎ!?







そして俺がんな馬鹿な事を考えていると、江三子先生が口を開いた。




「では、昨日言った通り、今日は研修に行く生徒と場所を選びます、無神君前に」


「ういっす」





そして俺は教卓に立ち、こう言った。




「行く場所はロイナル(イタリア)、行く奴は俺、光、境花、始崎、委員長でどうだ?」



そして皆は少し思考し…




「異議なし」


「俺らは何もしてなかったもんね」


「委員長は無神は強いって噂を流すのに一役買ったし、他の四名は言うまでもなくだからな」


「という訳で行ってらっしゃい!!」








………何かいい奴ばかりで泣けてきた。


……………次行こう。



「じゃあ決まったって事で、時間も余ったし、打ち上げについて話すか!!お前ら!!!!」


「「「「「「「「うおぉおおおおおおお!!待ってましたぁあああああああ!!」」」」」」」」」


「…………一応この時間は授業の時間なんですけど」


「まあまあまあ江三子先生、貴方も誘いますから」


「………………あと20分ダケヨ」


「シャアぁああああ!!!!行くぞお前らぁあああああ!!!!」


「うぉおおおおお!!!!」






そして俺達は、打ち上げの話で盛り上がったのだった。















………旧寮でやろうぜ、あそこ無駄に広いし。




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