第90話 リベンジマッチ
side無神
…………何か爆発音とか光の《英雄の斬光》の炸裂音とかがビル反響して死ぬ程うるせぇ。
鼓膜が逝く。
…………まあ、俺のまわりは静かだけどな。
集まりに集まった者共を一掃し、俺は少し休憩していた。
予想外の化け物に会った以外は普通に進行している。
境花がお嬢を狩り…
光が優勝候補を叩きのめし…
俺がその時間を作り…
それ以外の聖女とオデンジャーズとクラスメイトには、適当に戦ってくれと言ってある。
聖女がいるからな、半ばゾンビみたいなパーティーで、結構強くなった個々の力で相手を蹂躙するというのがコンセプトのパーティーだ。
…………まあ、取り敢えず主要キャラは全員狩った頃だろうから、そろそろ残党狩りをするために集まりますか。
そう思いながら立ち上がったときだった。
…………ん?あれ?この気配は…
シュバァアアアアン!!!!
後ろから矢が飛んできた。
そして俺はこれを回避する。
すると…
バビュゥウウウン!!!!
横からレーザーが飛んできた。
あれ?…………もしかしてこれって…
浪江?
んでもって囲まれてる?
…………浪江と人数不利の勝負とか正気じゃ無いんだけど。
逃げよ。
そう思って迅速を使って前に移動した瞬間…
バビュゥウウウン!!!!
…………っぶな!!!!
…………浪江の奴、高速移動してる俺の頭を正確に狙って来やがった。
流石の俺でもドン引きである。
………そして俺が暫く放心状態で固まっていると…
…………何かぞろぞろと出てきたな。
ビルの中、屋上、物陰から何人かの人が出てきた。
…………更地にしとくべきだった。
休憩のために隠れるから残しておいたのに。
これじゃ馬鹿みたいじゃん。
………まあ、切り替えるか…
「白夜」
チュドォオオオオオン!!!!
…………全員避けたな。
割りと全員手練れのようだ。
…………いや、避けたんじゃない。
障壁?
耐久戦でも始めようってか?いったい何故?
…………もしかしたら。
他の皆が危ないかもしれないな。
………一応、今残っているのは手練ればかりだ。
何たって今までのは序盤から集まって挑んで来る奴らだ。
はっきり言ってクソ弱い。
…………だが今俺の目の前にいるのは割りと強い奴らだ。
それがチームを組んでいる。
はっきり言って絶望である。
………主要はもういないんだけどな。
強い奴らは残ってる、か…
……………仕方なねぇ、切り替えて行こう。
そして心を入れ換えた俺は、新しい技を解放する。
「………オープンアイズ、《
そして、俺の右眼が藍色になり、魔方陣が写し出される。
そして俺は、その眼に映る全てを感覚で捉えて、その効果を発動する。
「広がれ、《藍色の空》」
俺がそう言った瞬間。
地面にデカイ魔方陣が描きだされ…
結界が生まれた。
…………この結界は、出ることは俺もできない。
そしてお前らも。
…………そして、この結界は出れない檻というだけではない。
この結界内にいる時、派生、覚醒スキル以外の一般スキルの使用が不可能になる。
…………さて、派生スキルなんて御大層な物をお持ちでないお前らは、ここで詰みだ。
そして俺が心の中出カッコをつけた瞬間だった。
蒼色の矢が、俺めがけて飛んできたのは。
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