第83話 決戦の時間だ

次の日




当日である。


転送部屋のモニターに写っている観客の数が尋常じゃない。


冗談だろ、有名ギルドまで……………爺いた。





…………何かリラックスしてきた。


感謝はしねーぞ爺。



まあ、という事で俺は緊張から解放された訳だが…


「…………おしまいですぅ」ガクガク


「………何委員長?ビビってんの?」


「滅相です!!!!」


「いい返事だ」









そして一応説明。


このバトロワはクラス対抗。


クラス一丸となって勝利に向かう。


なので50人中1人さえ残っていれば、そのクラスはまだ終わらない。



ちなみにだが、このバトロワをやるのはクラスの番号決めの為である。


俺達だったら、元Cー22だったろ?


この右についてる番号。


これが低ければ低い程更に上のクラスという訳だ。



何気に6段階に分かれているが、この中にもキチンと優劣はあるのである。


でまあ、だからといってこれを高めて何があるのか、と思う人もいると思うので説明する。



これはSクラスだけなのだが、海外に研修に行けるのである。


しかも研修と名ばかりの旅行。


最高じゃね?


………でも1クラス五人までだけど。











…でまあ、問題なのは行き場所。


上位の番号のクラスから決めれるので、当然下位の方の番号の奴は余り物を押し付けられる。


だからこんなバトロワやるんだよ。


何たって一国に人数制限あるからな。



そして俺は何としてもイタリア(勿論地名は違う)に行きたい。


だからこんな馬鹿みたいに頑張ってるのだ。



っと、そろそろか。



「………いいかお前ら!!!!作戦通りに行くぞ!!!!」


「「「「「「「オォオオオオ!!!!」」」」」」」」



元気一杯だな。



そうして俺達は…


光に包まれた…






★★★★







着いたな…


今回は………廃ビル?



「年季を感じる廃墟どもだな」



まさに荒廃した未来のビル群といった感じだ。


結構カッコいい。




…………そう思っていたのも束の間。




シチィイイイイン!!!!


タラララララララララ!!!!


ティカァアアアアアン!!!!






周りから攻撃の嵐だ。



…………やっぱり俺から何としても狙うか。


作戦通りだな。


………まあ、おかげさまで結構集中を要する無尽蔵乱撃はもれなく使用不能になった訳だが…




そんなん無くても…………俺は強いぜ?










世界の中心、起動。



「白夜」



バァアアアアアアアン!!!!





俺目掛けて飛んできた全ての攻撃に白夜がヒットし 、大爆発が巻き起こった。




ガラララララララ!!!!



何棟かのビルも、この衝撃に耐えきれず倒壊する。



………てか初戦で見せてやったってのに、今ので何人か脱落してんじゃん。



4クラス合同で挑んで来たみたいだけど…


FF(同士撃ち)には、注意して前に出ようね!!お兄さんとの約束だぞ!!



………もう脱落してるか。







ちなみに今更だが、このバトロワには、便利な特殊役なんてものはないので、一回死ねば即終わりだ。


復活が欲しい人生でした。


by脱落者。










…………フゥ、おふざけはここまでにしとくか。


そう気を引き締めた俺は、俺に向かってくる大量の人間に、向き直り…


白夜を撃ち込むのだった。

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