第81話 お話とラストに向けて


俺はあの後先輩に引きずられること30分、この研究室に到着した。


尻が悲鳴あげてる…


…………てか休憩1時間しかないんだけど間に合うかな?


このクソが。




「…………先輩?」


「………何だい?」


「何で連れて来たんですか?」


「…………お茶淹れるね」


「……………………ロックで」


「だからきゅうすで淹れてんのが見えねぇのか?」


「いいえ」


「…………氷作っといてやったぞ、入れるな?」


「No.Thank you」


「殴るよ、グーで」


「もう散々引きずったじゃないですか」


「……………ごめんて」


「何で連れてきたんですか?」



俺が当然の事を聞く。


すると…


「………あの改造したアイテム役に立ってんの?」








……………ああ、成る程。


そういうことか。


「これから立ちますよ」


「いやっあの、そうじゃなくて…」


「分かりますよ、改造した奴をちゃんと活かせるのか、ってことですよね?」


「…………うん、評価にも関わってくるし…」


「ならばお任せください。ああ、あと最後に言うと、あのアイテムを使うのは僕じゃありません」


「ん?じゃあ誰が?」


「お楽しみって奴です」


「………そう…じゃあ楽しみにしとくわ」


「ええ、では!」


そして俺は、この部屋から退出し、転送部屋に全力ダッシュをするのだった。


さあ、メインイベントが、






★★★★





このクラス戦は、最高八回戦うことのできるイベントである。


そしてその内訳は、七回普通のクラス戦(0回でもよし)。


そして、新Sクラスだけのバトル・ロワイアル一回だ。


つまり…



七回はSまで上がるための前座でしか無いのだ。


ああ、ちなみにクラスの上げ方だが、上のクラスに勝利すると上がれる。


あれ?じゃあ上のクラスが戦いを受ける利点は?


そう思ったことだろう。



ちなみに、利点はしっかり用意されている。


ズバリ、上のクラス方が勝つと、相手のクラスから1人引き抜くことができる。


原作では悪質花いちもんめと呼ばれていた。



まあ、長くなったが主にギルドの面々は、このバトロワを見に来ていると言っても間違いじゃない。



ああ、ちなみにギルドというのは、冒険者で構成された組織の事だ。


大手から中小まである。


規模とか比率はまんま前世の会社と同じだ。


大手数%に他全て中小、という感じだ。


まあ、そいつらが卒業した時にスカウトに来るんだよな。


これをスカウト会なんて呼ばれたりする。



ちなみに、実力が高過ぎる奴やスカウトされなかった奴らは、自分たちでギルドを立ち上げたりしている。


これが中小ギルドという奴だ。


まあ、ギルドの説明はここまでにして、何で俺がこんなことを思っているのかというと…







「……………」ジィー


「………助け……て」


原作で光が所属していた中小ギルド。



希望団。


そこのナンバー2である…





残節目琉(ざんせつ める)に…











捕捉されてしまったからだ。



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