第75話 蹂躙
「っと、到着か」
………始まったな、クラス戦。
戦場は、いつもの森だな。
……………森多すぎでしょ、もう3回目だよ、森で決闘するの。
一回目はバトロワ、二回目は賢者。
森と何かと縁が多い。
緑だけにね!!!!
…………………集中しよう。
こんなしょうもないこと言ってる場合じゃねえ。
「………じゃ、早速敵陣に突っ込むとしますか」
俺はそう言いながら、敵陣に1人で突っ込んで行くのだった。
★★★★
sideBー1の委員長
視界良好、といったところですね。
布陣も完璧、これであの無神とやらを私のクラスに迎え入れることができます。
「………楽しみね」
そう思って5分が経った。
今回の布陣はカウンター型。
攻めてこないことには始まらない。
だからずっと待っていた。
…………すると
「大変です委員長!!!!」
茂みの奥から、特殊役をあげたクラスメイトが血相を変えて走ってきた。
「まず落ち着いて、何があったの?」
私は取り敢えずなだめて話を聞く。
すると…
「む…無神が1人でほぼ全員を1人で全滅させました!!!!もうすぐここに奴が来ます!!!!早く指示を!!!!」
……………え?
1人で、30人近い人数を?
しかも一人一人ちゃんと精鋭なのよ?
「と…特殊持ちは何人残ってる?」
「僕と、この最低限の人数しかいない本陣にいる奴だけです!!!!僕だけは逃げて報告するようにと、他の特殊持ちに逃げさせてもらいました」
「そう…そう」
頭が真っ白になる。
親に褒めて貰おうと頑張ったのに。
たった1人で…
考えたらムカついてきた。
「………よし!!!!じゃあ最後の足掻きよ!!!勝のは絶望的でも、無神だけは倒すわよ!!!!」
「「「「「「ラジャー!!!!」」」」」」
そして私達が覚悟を決めたのと同時に…
バビュゥウウウウウウン!!!!
えげつない極光が、目の前を通り過ぎた。
「………え?」
最低限の人数も消し飛んだ。
「な…何が!!!!」
残った人も困惑してる。
私も、何をしたら…
バビュゥウウウウウウン!!!!
あ。
『復活を一回消費しました、王冠を持っていても、負けたことにはなりません』
うそ……で…
バビュゥウウウウウウン!!!!
『復活を二回s…
そこからのことは、あまり覚えていない。
ただ確かなのは…
気付いたら負けていたという事実と…
無神という人間を…過小評価していたという事実だけだった。
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