第72話 俺のいる代表決め

次の日







今日は、STを全て代表決めに回して、皆の役を決める日だ。


なので俺はいつもよりも気合いを入れ、5分前に教室に辿り着いた。



そして教室に入ると…






「「「「「おはようございます、兄貴」」」」」



…………何か俺に敬礼しているオデンジャーズと目が合い…



「「「おはよー!」」」



何時もの三人衆がこちらに元気に挨拶してきた。


おかげで俺は今、視聴率100%だ。


皆こっち見てる。


地味にはずい。


なので俺はとっとと席に座った。



すると…




ガラララララ



「今日はSTを生け贄に捧げているのでいつもよりも速く初めます、起立!」




……………あっぶな。



そして俺はどう頑張ってもギリギリになる運命なのかと思いつつ、俺は起立した。






★★★★★






「では早速決めます、取り敢えず立候補してください」



「はい」



シーン





…………まさかの俺だけ、委員長は?


と思い、委員長を見ると…




「………………」ガクガクブルブル




…………可哀想に、あんなにビビり散らかして…





「…………一応、推薦がある人は手を挙げてください」



「「「「「「「「はい!!!!」」」」」」」」



「…………やっぱもう良いです、決定で」


「「「「「「「しゃぁああああ!!」」」」」」」



うるせえ。


………まあ、決まったからいいか。



そして俺がそう思っていると…



「では、副代表を決めます、手を挙げて下さい」


「はい!!!!」


「…………妙寺園さんで良いですか皆さん?」


「………」コクッ


「妙寺園さんには聞いてないんですけど…………決定で」


「よし!!!!」


順調に決まってるな、よしよし。


「では、ここからは代表と副代表が司会をして皆さんの役を決めてください」


「KO!」


「ノックアウトしないで下さい」




そして俺は教卓に鎮座し、皆に宣言する。



「境花、死神で」


そう言うと皆ポカンとしたのち…



「「「「「「ええぇええええ!?」」」」」」


「んだよオデンジャーズ、うるせえなぁ、決定事項だ、それと境花、何でそんなに驚いてんだ?」


「え?…いやっだって……え?」















ん?ああ、そう言えば役の説明がまだだったな。


役と言うのは全ての生徒に割り振られる特殊効果を持った役割である。


例えば戦士だが、三回復活できる。


他には魔法使い、魔法の威力が上がる、一回復活できる。


見たいな感じだ。


そして今紹介した役は特殊役と言って強い役である。


クラスで10人にしか使えない。


そしてその中でも別格の死神。


その効果は、MPをにし、5回復活できるという代物だ。


ちなみに1人しかなれない。


だから基本的に一番強い奴……代表が取る役である。


それに代表が役を自由に決められるしな。


一番強いのを取るのは当然だろう。


だが俺にとっちゃ効果が薄いし、俺を抜くとしたら選択肢は1つなのである。


そう、境花お前だ。





「という事で頑張れ」


「何でよぉおおおお!!!!」


「じゃあ俺と残りの三人衆とオデンジャーズ全員戦士で」


「脳筋だなお前」


「で、ラスト1人余った訳だが、それは委員長に割り振る、戦士だ」


「……………………………いいの?」


「ああ、迷惑かけたしな」


「………じゃあ魔法使いにして」


「お前は戦士だ」


「いやっあの僕魔法使い…」


「お前は戦士だ」


「………そうです僕は戦士です」


「よし!!!!全部決まったな!!!!じゃあ代表決め終わり!!!!撤収!!!!」


「はい、終わったみたいなので授業を始めます、魔物の弱点1の教科書の18ページを開けてください」




よし、ここまでは計画通り。





そして俺は、クラス戦が始まる前に改造が終わることを祈りながら、授業にへと耳を傾けるのだった。


  • Xで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る