第70話 仲直り………的な?
俺はあの後、自分の寮に戻り、とあるアイテムを持って前野君御一行に会いに来ていた。
「会いに来たぜ前野君!!何気に話すの初めてだな!!」
「……………無神?」
「そうだぞ?」
俺がそう返すと一呼吸したのち…
「「「「イギャアアアアアアアア!!!!」」」」
「うおっと!いきなり叫ぶなよ、ビックリするだろ」
「お…お前はあの化け物パーティーのリーダー、無神だな!!!!」
「おいちょっと待て、クラスメイトだぞ?」
「知るか化けもん!!」
とりつく島も無いぞこれ、本当にクラスメイトに対する扱いか?
というか化け物扱いするなら暴言吐くなよ…
まあ、取り敢えず…
「これ渡したくってさ、受け取ってくれる?」
「ん?何これ?」
「全ステ+200してくれる腕輪全員分」
「…………山口…生け贄になってくれ」
「おいちょっと待てぇ!!俺を毒味役にするなぁ!!やめろぉ!!!!友達だろぉ!!!!」
ガポッ
あっ、ハマった。
「即死はしなかったな」
「俺の事何だと思ってんの?」
そう前野君と軽口を言い合っていると…
山口君がステータスを開いて…
「イギャアアアアアアアア!!!!」
また叫んだ。
「どうした山口!!やっぱり即死か!?」
「やっぱりって何だやっぱりって」
「増えてるんだ…」
「…………何が?」
「ステータスがだ!!+200だ!!この腕輪凄い!!」
「よし皆着けろぉ!!」
「「「「「ウォオオオオオ!!!!」」」」」
こいつら何か暑苦しいな。
まあ、見てておもろいからいいか。
「無神、どうやら俺達はお前の事を勘違いしてたみたいだ、お前を代表に推薦するよ」
「やーい!お前の掌掘削機ィイイイイ!!!!」
「クッソ、言い返せねぇぜ!!!!」
そして俺は何とか
普通に考えて強い奴が好意的に強いアイテムを渡してくれたんだからな。
そら、安堵で一杯になるってもんですよ。
チョロいもんだぜ。
そして俺はそう思いながら、こいつらを仮想練習場に連れて行くのだった。
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