第68話 ま………じで?
次の日
今はチャイムが鳴るか鳴らないかの瀬戸際の時間だ。
つまり…
後少し遅れれば遅刻する。
不味い…
なので俺はこの足を引きずるように教室へ向かっていたのだが…
ばったり出くわしてしまったのだ。
江三子先生に。
「………間に合うと思うので見逃して下さい」
「………いや、それより隈ヤバいことになってるわよ?保健室で寝てくれば?」
「………良いんですか?」
「ええまあ、今日はクラス戦の代表と他の人の役を決めるだけだから、授業はしないし寝るのがいいわ」
「じゃあ余ったとこにぶちこんどいて下さい」
「分かったわ、これ保険証。これ見せたら寝れるから」
「ざっす」ガシ
「じゃあ、放課後説教しに来るから」
「………待ってます」
「ハイハイ」
ちなみに役というのは…
眠い、起きたら振り返ろう。
そして俺は保健室に向かって行った。
★★★★
コンコン
「失礼します」
ガラララララ
「ひっ」
「………何でそんなに怖がってるんですか?」
「ああ、ごめんなさい、一瞬アンデットに見えて」
「死ぬ程失礼ですよ」
俺はそう返しながら保険証を前に出し。
「寝させて下さい」
「…………ちなみに私は保健室担当の彩音k…
「寝る」
「……………………どうぞごゆっくり、奥の窓際が空いてるわ」
「ざっす、霧先生」
「……………知ってたんかい」
そして俺は、奥の窓際のベッドに、カーテンを閉めてから寝転がり……
( ̄q ̄)zzz
一瞬で眠った。
★★★★
放課後
オキテ
起きて!
「うわっぷ」
「ああ、やっと起きた」
「遅い」
「おはよう、昼だけど」
「ああ、お前らか、ということはもう12時か、起きるわ」
「…………あの~なんだけど」
「何だよ、てか俺の役は?」
「…………決まんなかった」
「え?」
聞き間違えか?
「んなことある?」
「イヤーその~」
そして俺はまだ知らない。
こいつらが何をやらかしたのかを。
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