第5章 クラス戦だ!気合い入れろ!!!!

第66話 そういやそうだったな

森林の迷宮20階層




あれから一週間が経った。




そしてオリエンテーションも終わり、俺達は次のイベントに向けてダンジョンでレベル上げをしていた。




「オラ!!」



シュティーン!



俺は気合いを入れてに雑魚に光剣をぶっぱなす。


ブシュッ!!


お、やった。



そして俺が魔石を回収していると、後ろから声がかけられた。



「………そういや後一週間でクラス戦なのね…」


「おいちょっとまて境花、もしかして忘れてたのか?」


「……………てへっ!」


「まったくダメじゃないか!クラスを上げる折角の機会なのに!もっとびしっと行こう!」


「そうそう、光の言うとおり」


「ハイハイ」




はぁ、さい先が不安だ…







ちなみにクラス戦というのは俺の転生前の定期考査見たいなもんである。


この世界の戦闘系職業持ちの義務教育は、別にさほど勉学には励まない。


学ぶことといったら魔物の弱点や生態、ダンジョンに関する知識みたいなことぐらいしか学ばない。


あと経済。


なのでまあ、殆どは実践訓練や体作りなどの授業がメインになる。


なのでまあ、テストすら血生臭くなっているのだ。






…………………まあ、それはそうとして俺達はボス部屋に辿り着いた。



「…………でも良かったの?」


「何が?」


「クラス戦はクラス同士が戦うからってC


「そうだよ、別に浪江とお嬢と黒椒をハブらなくても良いじゃん」


「…………だって」


「「「だって?」」」


「あいつらも自分のクラスの作戦決めたりしないといけないじゃん。そこで俺達とつるむのは、あいつらのこれからの人間関係に関わってくるからさ。だからだ」


「………意外、真面目に考えてはいたんだ」


「あとやっぱさ、この短期間で新しく得た技で初見殺ししたいじゃん!!!!」


「…………いつも通りで安心したよ」


「逆にね」


何だよこいつら、不遜だな。

































……………あれ?おかしいな、不遜って思っただけなのに頭が痛くなってきた。


気のせいだろう。



そして俺は、この痛さを紛らすためにボス部屋の扉に触れた。



ガシャーーーン!!!!




…………やっぱ慣れない。


とても五月蝿い。


だがまあ、取り敢えずボス部屋に入った。



そして…



ガシャン!!!!




いつものように閉まる。



でもって…




ゴォオオオオオン!!!!



今回のボス、エンシェントトレントが生えてきた。



シュビビビビビビン!!!!



そして無数の根を飛ばしてくる。


だが…



「世界の中心起動、ロストファイア」



俺のその掛け声と共に、無数の魔方陣が現れ、トレントの根を燃やしてしまった。



「まったく、対策が火属性だけで良いなんてお手軽だな!」


「…………無属性」ボソッ


「何か言った?始崎?」


「…………何も」


そして俺達は今結構余裕がある。


何たって一週間もレベル上げしたからな。


こののロストファイアだけでもう炭同然だ。


そして…



「白夜」



いつもの技で。




ズゴゴゴゴゴゴゴォオオオオオオン!!!!



フィニッシュだ。



「よし!!さっさと上に戻ろうぜ!」


「………私の出番は?」


「無神ずるい」


「MP寄越せ」


「何故頑張ったのに袋叩きにされんといかんのか」


「MP寄越せ」




そしてまあ、俺はこの七瀬境花強欲美人にしばらくMPをねだられ?ながらセーブエリアに向かって行った。












……………仕方無いな、ちょっとだけだぞ?




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