第63話 加入


俺達は今、午後9時という夜中に、この実質一人しか利用していない三人部屋(俺の割り当てられた部屋)に集まっていた。


その数何と俺合わせて7人だ!!!!


過去最高の人口密度だぜ!!!!


一人ずつ紹介するぜ!!!!


まず境花始崎光浪江。


そして職業拳師の黒椒さん。


そして最後に御津留ノ宮時花さんだ。

























……………………何で賢者お前いんの?






…………まあ、おいておくか。




そして俺は、取り敢えず準備していた演説を始める。





「えー、このパーティーに一人加入することになりました、黒椒さんです宜しくー!」


「どうも黒椒です、好きなものは黒胡椒です、よろ」


「そして私は御津留ノ宮時花、グランドジョブ賢者の継承者ですわー!」



…………………は?



「あの~貴方はお呼びじゃないですけどー」


「ふん!多い方が良いでしょう!何か文句がありますの!!」


「うん…まあ俺も他のみんなが良いと言うならいいけど…」


「「「「いいよ」」」」


「これからぁ宜しくなぁ、賢者ぁあおあああああああ!!!!」


「ふふん!いいですわよ!!!!」


もう…やだ。


いやまあ賢者が入るならいいのか?


………………まあ、もういいや。



「で!どうせ今日でオリエンテーション終わるし、向こうに戻ったら何か打ち上げやりたいんだけど…何か案ある?」


「ふん!それなら私に考えがありますわ!!!!」


「………………何?」


「お鍋ですわぁ~!!」


「誰が用意するの?」



ついにあのコミュ障ツンデレド陰キャ聖女が口を開くはめになる事態だな。



「勿論私ですわぁ~!」


「……………大丈夫なの?」


「まあ、大丈夫だ」


「そう、ならいいわ」







みんな不信がってるな。


まあ、世間知らずのお嬢様に見えて仕方ないんだろうが…


こいつなら大丈夫だ。


確信を持ってうまい鍋を作ってくれる。



だからまあ、打ち上げの問題は終わったとして。



「……さあ、本題だ。どこのダンジョン行く?」


「…………本当にこれに任せて大丈夫なのかい?」


「ああ、それより何処のダンジョン行く?」


「…………森林の20階層をひとまず目指すのはどうだろう?」


「よし!!じゃあそれで行くか!!」


「皆異論はあるかい?」


「「「「「「なし!」」」」」」


「じゃけってーい!」


そうして俺らは、何とかこれからの方針を決め、夜更かしを楽しむのだった。















あっ、ちょっと待って光さん。


本気で枕投げたら壁に穴空くから待って。



待てつってんだろぉがぁあおあああああああ!!!!

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